アルコール分解酵素の無い筆者は、残念ながら生まれてこの方桜の樹の下にシートを敷いて酒を飲んで騒いだ事は一度もない。お花見とは江戸時代の浮世絵を見る限り、本来静かに酒を酌み交わし「歌を詠む」行事だったのだろう。しかし、いつの間にか花見は口実で徒党を組んで大酒を飲んで酔い、騒ぎまくり、日頃の憂さを晴らすような低俗な行事になってしまったようだ。
昨日3月26日午後2時ころの上野公園の情況。まだ桜は蕾が殆ど。
たまたま昨日上野公園を通過する事があり、ちらほら蕾もほころぶ程度の寒空の下、まだ2分咲きにもなっていない桜の並木の下でブルーシートを敷いて陣取った大勢のグループが宴会を開いていた。まさに宴もたけなわといった状態で盛り上がっているのを見て、やはり花見など口実に過ぎないのだという事を確信した。クリスマスもハロウィーンも一緒なのだろう。皆と一緒に騒ぐ口実になっているだけ。
いつの間にか人が集まる所は何処も似たような雰囲気になってしまっている。
大義名分の無いこれら季節の「騒ぐ口実」と、全国各地の伝統文化「お祭り」は大勢が集まって盛り上がる意味では外見上似ているが、根本は全然違う。
八代市が存在する熊本県は同じ九州の隣接県と同じく寺より神社の数が多いようだ。神社数1394、に対しお寺は1188個所。神社も寺も年間いくつかの祭事を行うが、大きなものはやはり神社の方が大きい。しかし京都や江戸の伝統的な大きなお祭りとは違い、各地方におけるお祭りは本来地元の生活に根差した「土着・地元」の氏子さんや檀家さんによる身内の行事であり、よそ者は見物したり参加することができないモノが多かった。
しかし、京都祇園祭や江戸元禄期に七夕から発展した弘前ねぷたや青森ねぶたのように外部からの見物客の増加により雪だるま式の大きな祭事になったものが刺激になり、地元の観光活性化に一番即効性が有るだろうと、此処10年程前から全国各地でローカルなお祭りが積極的にPRを行う事で大きく育つケースが目立つようになってきた。
京都祇園祭は1か月以上続く長丁場。ある意味日本最大の祭りかもしれない。
その一つ、赤丸急上昇なのが八代市の八代妙見祭だ。最近は博多祇園山笠・長崎くんちに並び、九州三大祭りと称され急速に人出も増え大きな祭りに成りつつある。単純に人出だけを見れば基本的に人口の多い都市=博多・長崎の祭りの方が多いだろうが、中心部の人口が10万人程度の八代市にあってその人口の倍以上が見物に集まるというのは最近では珍しい祭事だろう。
八代妙見祭のパンフレット。
この八代妙見祭の話は、同級生含めておいおいその地元の努力に関して述べて行こうと思う。
今日は八代市のタイアップ記事第2弾。今は無くなってしまったが、東京有楽町駅前の有楽町ビル1階に地域総合整備財団(ふるさと財団)傘下の全国の各県観光PR情報センターがあった。
其処で八代市観光PR活動を行ったいきさつが第2弾の内容。
この観光PR活動の後・平成16年度、八代市とふるさと財団からの要請で八代市においてセミナー・ミーティングを開催した。
http://www.furusato-zaidan.or.jp/shinbunya/ad_sya_jisseki.html
東京有楽町にて九州新幹線開通直前に八代市PRキャンペーン開催
無事開業した九州新幹線だが開業の直前先週一週、東京有楽町にある「ふるさと情報プラザ」において新幹線新八代駅開業および肥薩おれんじ鉄道開業のPRと八代市の観光PRキャンペーンを行った。
これはマスメディアの編集部が集中する首都圏東京エリアで新八代駅開業当日現場八代市まで取材にこられないメディア・マスコミの方々にも九州新幹線および八代市そのものを十分理解認識して貰おうと八代観光協会・八代市商政観光課が二ヶ月前から企画準備してきたもの。
実施は九州新幹線開業日前3月8日~12日の5日間で特別企画タイアップを実施した雑誌九州じゃらんの新幹線特集別冊抜き刷り、初めて八代市商政観光課と八代観光協会で作成した「八代市デジタル写真集パンフレット」などを一般の方々に配布し喜ばれた。
9日火曜日に設定されたプレスデーには八代観光協会和田会長,JR九州東京支店の綿島支店長などが出席、約40社を超えるメディア・マスコミに対応し九州新幹線と八代市のPRに努めた。
今まで首都圏では誰も知らなかった八代の風景の写真絵葉書も配布、肥薩おれんじ鉄道のネーミングにもなっている柑橘系各種などを展示、ウインドウにも菜の花を敷き詰め新幹線開業の、ムードを盛り上げた。
旅行雑誌、カメラ雑誌、中高年齢層雑誌を中心としたマスコミにプレスキットを配布、八代市の魅力を全国メディアで発信してもらえるようにプロモートした。