2016年3月8日火曜日

アイサシリーズ その8.「コウライアイサの飛翔は速い! 」  Merganser series Vol.8. [Scaly-sided merganser Vol.4]

 3回にわたって水上でのコウライアイサの生態をご紹介したが、いよいよ飛翔シーンへ入ろうと思う。「野鳥と航空機は飛んでいる時こそ美しい!」のコンセプトどおり、コウライアイサは思いのほか長い主翼はカモ類でありながら、他のカモとは違う高速飛翔を見せてくれた。

 今回期間中は残念ながら、まともに5~60mの至近距離で真横に飛ぶ姿は撮影できなかった。撮りなれたヤマセミやサギ類、猛禽系でもコウライアイサのスピードには敵わないかもしれない。

 常に3羽で行動するコウライアイサだったが、時として子供と思われるメス1羽が少し離れて居た時も、他のつがい2羽が飛び立つと、途中から合流してきていた。その飛翔範囲はよく観察を行うとほんの1.2kmほどのエリア内に限った感じだった。急に暖かくなってここ数日は姿を見せないということだが、大陸に戻ったのかもしれない。

 野鳥は皆そうなのかもしれないが、このコウライアイサもそろって翼をシンクロさせて飛ぶシーンが多く、見とれてしまった。

 
晴れた日のオスの採餌直後のフライト。このときは一羽だった。

こちらも一羽で観察者に驚いてこちらへ飛んできたシーン。

メス2羽と離れてしまい、岸沿いに低空でメスの元に戻るオス。

つがいの2羽、もう一羽は少し離れて飛んでいる。

上の連続写真、他のカモ類と異なる速度で飛去するその姿は出遭い難い上に撮り難い相手。

また別の日に3羽で編隊飛行中。雁と一緒でこのように並ぶ癖があるのだろうか。

上と同じで3羽がリンクして同じ姿勢で飛んでいる。訓練された兵隊のようだ。

方向を変えるために、先頭のオスが飛翔方向と飛翔ピッチを変えた。

緊急避難中のコウライアイサ3羽。とにかくスピードが速い!

明日はコウライアイサ最終回。今日の人吉盆地はなんと26度!さすがにコウライアイサも大陸へ戻ってしまったのではないだろうか?また来期飛来を期待して矢黒神社に詣でておこう。