花咲港は南の太平洋に面した50m以上の崖の下の港だ。ひょっとすると猛烈な北風を避けて海鳥が居るのではないだろうかと思って行ってみたのだ。途中4ヶ所の地吹雪ポイントを越えて花咲港への下り坂を降りて自分の考えに間違いが無い事を確認したのだった。何と港の中の船だまりの周囲は色々な海鳥が呉越同舟風をよけて集まっていた。
コオリガモ、シノリガモ、ウミアイサ、上空にはオオワシ、オジロワシ、約20種以上の海鳥がまとまって鳥類動物園と化していたのだった。まるで小さい時に読んだ物語に出てくる海賊の隠した宝物の洞窟に入った感じだった。
もう、我も居ない港湾の広い岸壁をレンタカーでゆっくりと周ってウインドウを開け間近に居る海鳥を順に撮影し、ホンの1時間でもの凄い収穫を得ることが出来たのだった。北風暴風雪の際は是非根室界隈に行くべきだろう。晴れた風の無い穏やかな日に根室半島を何周しても、これだけの成果は挙げられまい。予想外の出来事だった。風の強い時の野鳥の生態を学ぶ事が出来た。
で、この時に出逢ったのが今日のウミアイサのオスとメス。つがいなのか否かは良く訊かなかったが、他に居なかったので夫婦なのだろう。それぞれが港の中で採餌し、こちらが1枚欲しくなるようなヒラメを獲っていた。それも何度も。しかし飲み込み難いのか、随分長い事咥えたまま泳ぎ回りカモメに何度もさらわれそうになっていた。
この行為が何を意味するものか不明だが、単なる背伸びか?
非常に派手な野鳥だと思う。コウライアイサにも負けちゃ居ない。
割に小振りなヒラメ系の魚をゲットしていた。
イチニのサンで飲み込んでいた。視ている内に3回採餌していた。花咲港の海底は一体どうなっているのだろう?
こちらがつがいの相方と思しきメス。
このメスが捕らえた獲物は大きかった。
横幅が広いので、飲み込めない。
暫く咥えたまま泳ぎ回っていた。ちゃんと飲み込めたか否か確認はして居ない。