2022年6月9日木曜日

霧ケ峰高原でカッコウの托卵行動に遭遇した。その2.ノビタキに追い回されるの巻. I encountered a cuckoo spawning behavior on the Kirigamine plateau. Part 2. Chased by the Siberian Stonechat.

  今日のブログは昨日ノビタキの巣に托卵をしようとして失敗し、ノビタキのオスに追われたカッコウの後ろ姿の続編。これがたまたまの追いかけ、偶然では無いのではないかと思ったのが今日のレポート。

 この八島湿原の端っこエリア(立ち入り禁止の約300m四方)にはたぶん10ペアほどのノビタキと同数のホオアカが営巣しているのではないかと素人眼には映っている。少し離れた湿原の中心部には更に多くの野鳥が営巣繁殖していると思われる。

 これに対しカッコウは1~2ペアのみがほぼ終日鳴き合い、時折上空をランデブー飛行している。

 単純計算でカッコウが托卵しそうな野鳥(ノビタキ)の巣は最低10か所程度は存在する事に成る。ノビタキも繁殖の進行具合でまだ産卵していないペアや、既に産卵が終わり抱卵中のペアもいる事だろう。

 観察していて、頻繁にカッコウが舞い降りる場所が色々変わる理由はそういう状況を確認して回っているのではないかと勝手に想像している。これらは撮影成果の画像を見ていてそう感じたまでの事。

 で、画像を精査していくと色々な場所でノビタキ(すべてオス)がカッコウを空中で追いかけたり、地上からスクランブル発進しているような場面が幾度か見られた。

 これはあくまで想像なのだが、毎年ここで繁殖するノビタキたちは、カッコウの托卵行動を知っていて、北大西洋条約機構NATOに似たノビタキ同士の集団繁殖条約機構、NATO(=Nobitaki Altogether Treaty Organization)が出来ているんじゃないだろうかと思うのだ。一見冗談のようだが、現場で観ていてそう感じた。

カッコウを追ったら地上付近からスクランブル威嚇したノビタキのオス。(連写合成)

上記連写のアップ。

この際は威嚇のみでノビタキは戻った。(後半ボケ)

全く別の時間帯、別の場所でのノビタキの追いかけ。



結構高高度でもノビタキはしつこく追いかけていた。

こうしたノビタキのチェイスが見られる霧ケ峰はある意味本物のバードサンクチュリ。

次回は托卵が成功したかもしれないという観察レポートを予定。昨日のブログアクセスが600を超えた。これは山形県にお住いの山中様のご推薦を受けたからと感謝しています。
※ご参考・山中様のTwitter= https://twitter.com/ga3naturemuseum