2021年12月30日木曜日

ヤマセミ生態シリーズ #6.  獲物をゲットした後の叩き練習をする幼鳥。 The Crested Kingfisher Ecology Series #6. A young bird practicing beating after getting fishes.

  2日前、ヤマセミが獲物を岩に叩き付けて完全に息の根を止め、食べやすくする状況をご紹介したが、今日は本能的にヤマセミの幼鳥がその技を会得する際の状況をご紹介。

 これも数年前ご紹介したものの再登場だが、ヤマセミの採餌~食事の際の生態に非常に密接に関連するので此処でご紹介しておくもの。

 ヤマセミはもちろん人間のように親が手取り足取りで「生き方、サバイバル、ヤマセミ界のおきて・・・」などは教えない。生まれて来た時の脳の中に先天的な自然対応機能が埋め込まれていると思って良い。

 ダイブしても溺れない、平気で水中に潜る。それよりも前に巣立つ際にいきなり穴倉から出て飛ぶのだ!猛禽類のようにオープンエアの巣の上で羽ばたきの練習をして向かい風で飛び上がって・・「飛べた!・・・マジっすか、俺飛べるじゃん?」ではないのだ。狭い穴の中で兄弟と3~4羽でひしめいていたのに、穴から出た瞬間初めて翼を思いきり広げられたというのに、飛べるのだ。

 こういった生まれつきの、先天的な能力の一つが水に潜って木の葉や樹の枝を咥えて来て岩に叩き付ける練習が誰にも教わらずにできるという事実なのだ。

 筆者は10年間ヤマセミを観察して来て、親鳥が幼鳥の横でその様子を見ながら叱咤激励しているのを観たことが無い。何かを言い合っているのは観たことがある、Googleの翻訳機能にヤマセミ語が見当たらないので判らなかった。これも今年このブログでご紹介した。

 今日の証拠画像は、木の枝を咥えて来て魚に見立てて岩に叩き付ける練習をするのだが、木の枝をすっ飛ばしてしまい、また拾ってくるまでのシークエンス。

 笑ってはいけない、ヤマセミは真剣なのだ。

突然右の方からオスの幼鳥が木の枝を咥えて飛んできてくれて・・・。


親と同じように魚を岩に叩き付ける練習を始めてくれた。




二度目に叩いた後、勢い余って・・・。

木の枝をすっ飛ばしてしまった!


焦る幼鳥・・・。


このまま前のめりに成って水没!

確かに一連の動作は漫画の様だが、自然界にはこうした事実が山ほどあるのだ。

 彼(オス)の名誉の為に申し上げておくが、この幼鳥はこの2日後、見事に自分で魚をゲットしている。・・・小さいエビだったが。