まず、昨日のNHK・BSプレミアムで放送された「生中継!早春の奥日光トレッキング」をこのブログを観てご覧になった方々に深くお詫びを申し上げなければ成らない。あまりの中味のなさと質の低さにショックを受け、皆さんに声高にPRしてしまった自分に、現在自己嫌悪の真っ最中。一体何処がプレミアムなんじゃ?番組を見た後直ぐに連絡をしてきた辛口評論家も「コメンテーターは一体誰が選んだのだろう?やり取りも、ライブ放送する価値あったのかな?」と非常に的確な意見を送ってきた。スケーター上がりで借り出された新米タレントの浅田舞などは、必死で蛙の卵等を持たされていたが、本来此れを見て押し寄せた観光客が皆同じ事をしかねない。都会のばい菌やネイルアートの材料は戦場ヶ原の自然に影響は無いのだろうか?
一方で何度も中継中現場の太陽光の下でパッドで撮った写真等を紹介していたが、予めプリントしたモノの方がはるかに見やすかった。何故パッド画像を中継画像ラインに電送してしっかりと見せないのか腹が立った。その場で撮影した画像でもないのに・・・。パッドを使っている所を見せたかったのか?あのような使い方は全然便利じゃない事ぐらい判ろうもん?それに、今来ればこういった野鳥を眼に出来る可能性が在ります・・的な野鳥の紹介、植物の紹介もごく2~3の例しか無いし、国内有数の自然の宝庫の戦場ヶ原を、たったあれだけの内容で紹介しようとするNHKの報道姿勢に更に腹が立った。昔つり博覧会でお世話になった「浜さん」のような厳しい職人的プロデューサーはもうNHKには居ないのだろうか?
何処かのトレッキングのプロらしき解説者が「私は年間100日は野外泊する」と自慢していたが、ホームレス達なんて毎日が野外泊だろ?まるで雑誌の特集レベルから一歩も出ていないバラエティ番組の延長のようでショックだった。逆に言えば、戦場ヶ原の雰囲気だけをサラーッと伝えた昨日の放送を観て「良いねぇ、行きたいねぇ、さぁ奥日光戦場ヶ原へ行こう!」と即行動に移す人が急増する心配はないかと思った。しかし、普段コンクリートジャングルや夜の巷のネオンの中で蠢いている都会人には、たまたま運よく中継中雨になったりしなかった為、凄い所のように観えたかもしれないので油断は禁物か?
と、言いつつ3日間の画像をチェックしてみてやはり今年の野鳥飛来の異変?を少し感じない訳にはいかなかった。此処5年間春季4月下旬~5月上旬に必ず2度、秋季~冬季にも3度ほど戦場ヶ原周りをしている経験から考えても変化を感じない訳にはいかなかった。とにかくキビタキが居ないのだ!コサメビタキ、サメビタキ、ノビタキ、ルリビタキ、ミソサザイ、アオジの類は既に囀り始めていて、其の声で居場所が判るのだが、キビタキは湯川の沢で遠い距離で一度視認できたのみ。次回5月8日に再度リベンジ撮影行を計画しているので期待している。
今日の画像は湯川の土手から、川の中ほどの倒木等目立つ所にまだ出てこないで、土手の水際、もしくは崖の中腹で囀っているミソサザイの画像を集めてみた。撮影画像を調べてみるとミソサザイに関しては3日間で計12箇所8個体の画像を収録していた。其のうち川の中央の倒木に留まったのは1度のみで囀らなかった。
日光市内東大植物園の崖下を流れる大谷川(だいやがわ)の崖上、筆者の足元4mで発見。
川に向かって囀る為、こちらは殆ど気にしない・・・ということはこちらを向かない。
戦場ヶ原・湯川の対岸水際の腐った古木、夕方5時近く。更に暗い為難しい撮影だった。
しかしなかなかこういった羽根を広げてのディスプレイ付き囀りは眼にできない。筆者も初めて!
目立つ所ではこういった一般的な囀りが普通。
早朝7時前、熊に注意しながら川から離れた樹林帯の木道を歩いていて、いきなり正面の腐った古木あたりからミソサザイの弩でかい囀りが聞こえて腰を抜かしそうになった。熊避けの鈴を最大限鳴らしていても全然気にしないようだ。
そーっと針葉樹の隙間から狙うと、下は見ていない。4mほど上だった。
メスを呼ぶことに全神経を注いでいるのだろうか?