今回の熊本探鳥撮影行の最大の目的は、関東エリアではまず出遭えないツリスガラという冬鳥の観察と撮影だった。北海道の根室で出遭ったオオワシ、オジロワシとは全然違う小さな野鳥。メジロくらいの大きさで過眼線(=目のライン)がまるで怪傑ゾロやローンレンジャーの様な顔だ。
江津湖で出遭えると思ったが、居たのはオオジュリンばかりで、筆者とは相性が悪かったようだ。そこで熊本にお住いの野鳥情報に関しては、大変信頼している先輩に最近確認された場所をお聞きして、大体の場所を頭に入れながら、今日昼過ぎに雨が上がるのを待って勘を頼りに行ってみた。
場所に自信は無かったが、意外にも正解だったようで、道路端に1列薄く残っている葦の枯れた15m程の部分に白っぽい野鳥の小群れが目に付いた。チーチーとメジロに似た鳴き声で飛び回っていた。
オオジュリンと同じく葦の茎に居るカイガラムシを食しているのだと思うが、その為だろうか顔とくちばしの接合部分がちょっと他の野鳥と違うように見える。接近画像がたくさん撮れたので少し研究してみようと思った。
野鳥図鑑で見るような画像だがチョコマカしていてなかなか撮るのは大変。
密生した葦原では撮りにくいだろうと思う。
今日の薄い幅の葦原?というか枯れた葦の列は幸運にも撮りやすかった。虫を咥えている。
こちらはメスだろうか?こちらもカイガラムシらしき餌を咥えている。
非常に個性的な過眼線をしているので間違える事は無い野鳥だろう。
20羽ほどの群れで行動していた。1羽が動くと全部が移動する。
今日の密度はこの通りだった。
車が通ると何度も上空に飛び出し、あっという間の元の場所に戻ってくる。
お蔭様で飛翔シーンも撮らせて頂いた。飛んでいる時は普通の野鳥の様に見える。