2014年8月7日木曜日

エトピリカやケイマフリのいるユルリ島・モユルリ島の環境。Environmental report of [yururi] island and [moyururi] island where Tufted Puffin and spectacled guillemots exist.

 根室南方海上のユルリ島・モユルリ島は貴重な海鳥の繁殖地として根室市や環境省から保護されているのは既報の通り。この崖で囲まれたテーブル状の台地島は元々は海の底で、根室半島と繋がっていたようだが地殻変動や大きな地震の影響で今の様な孤立した状態になった模様。孤立しているからこそ貴重な生物が繁殖できているのだと思う。

 今でも大きな方のユルリ島には、その昔島で活動した人々が移動手段に活用した馬が野生化して子孫が数頭残っているそうだ。と云う事は野生の馬が生き延びられる天然の食料と真水があると云う事だそうだ。実は湿原まで在るという。灯台の保全の為に関係者が年に1~2度上陸する以外は一切禁止だそうだ。いわばテーブル状の南米ギアナ高地と同じで「失われた世界」って事なのだろう。

日本にもまだこのような秘境が在るとは思いもよらなかった、非常にいい経験をさせてもらった。
昨日に引き続きケイマフリとその生育環境。

ユルリ島、モユルリ島周辺はケイマフリ、エトピリカなどの繁殖地であると共にこの画像の通りオオセグロカモメの採餌場でもある。

ユルリ島の断崖絶壁をバックに飛翔中のケイマフリ。

同上。

北の海だが水の透明度は結構高い。

ユルリ島ではゼニガタアザラシ?も2頭でくつろいでいた。

ユルリ島唯一の人工物・灯台。

海霧に浮かぶ日本の秘境ユルリ島。

人跡未踏に近い秘境としては、この南米ギアナ高地と非常に良く似ていると感じた。