2014年8月27日水曜日

道東バードウォッチング紀行 その2.野付半島 Eastern Hokkaido bird-watching journey report part 2.

中標津空港でレンタカーを借りた。マツダのDEMIO、真っ黒な塗装なので傷が目立ちやすいと思ったが、道が広ければ問題ないと替えるほどでもなかった。いつも行く熊本の人吉球磨エリアは超山道を行くことが多いので、両脇の植物でボディが擦れることが有る為、なるべくシルバーメタリックの小型車にしている。なじみのヤマセミ君も見慣れているので刺激を与えない意味でも効果があるようだ。今まで計40回ほどレンタルしているが、一度も問題はなく超過料金を払った事は無い。

1度だけこういうことがあった。前の客が返却の時に満タンにせずメータだけ満タン風に見える位置で給油を止め返却したのをレンタカーやさんが気が付かず、熊本空港から市内に行くまでにアッという間に1目盛り減ったことがあった。すぐに電話してクレームを付けたことがあった。その時はこちらが恐縮するほどの対処をしてくれて感激したので、それ以降レンタカーはニッポンレンタカーに決めている。熊本空港営業所にいた林所長は福岡空港の営業所長に栄転していってしまったがいまだに感謝している。

空港レンタカーその他は色々な会社があるが、やはりいざという時の対応は大手に限る。半分くらいの価格の格安レンタカー屋もあるが整備が不十分で、変な音がしたまま不安がいっぱいで乗ったり、いざという時のロードサービスなどが無かったりで結局高くついてしまうようだ。

 レポートの最初がいきなりレンタカー屋の話になってしまったが、カメラ機材を積んであちこち動く場合非常に重要な事だ。車種は何でもいいが5ドアのハッチバックタイプは必須かもしれない。
雨が降れば後ろのドアを跳ね上げて屋根代わりにもなるので、雨中の撮影も可能だ。

 当日のブログにも書いたが、中標津空港を出てほんの500mも行かないうちに野鳥の声が沢山聞こえてきて、思わずすぐ車を停めようかとも思った。しかし、夕飯までに根室の民宿に到着する必要があるので先を急いだ。途中野付半島のトドワラ経由で行く予定なので144kmの行程で3時間40分ほど掛かるとパソコンののトランジット案内では示していた。車のナビでは更に掛かるような表示だった。

 天気は小雨、霧雨といった感じで決して撮影に適した条件ではなかったが、やたら野鳥の声があちこちでするので、どちらかというと腰は浮き気味だった。一番使い慣れた50-500mmのシグマのズームをCanon EOS1Dxに付けて助手席に置き、いざ何か目に入ったら路肩に止めて窓から狙う・・という体制で野付半島先端部のネイチャーセンターを目指した。

 しかし、あまりに野鳥が多いので、気をとられ撮影しているうちにどんどん時が経ち、結局ネイチャーセンターではトイレに行く時間しかなかった。それほど初めての道東は野鳥の魅力で一杯だったのだ。この最初のレグでの出会いはオジロワシ、カッコウ、シマセンニュウ、ノビタキ、カワラヒワ、ノゴマ、だった。途中ナラワラという枯れ木群の観光スポットも通過したが、この時はあまり熱心には観なかった。


 標津の町から野付半島先端までは本当の一本道で両サイドが外海・内海なので風が強い時や真冬の吹雪の時は遭難しそうだ。天気が良ければ国後島が見えるはずだが、この日はまるで見えなかった。
標津町から海ノ中道のような一本道950号線、別名「フラワーロード」左は根室海峡。

標津町はずれで分岐して16km行くと野付半島ネイチャーセンターに到着する。レストランもあるし、野付半島でその日見られた動物が表示されていた。北方領土の説明も非常に多い。国後島に一番近い観察ポイントなので当然だろう。

道沿いの電柱で最初のオジロワシに遭遇、カラスと比較できてラッキーだった。

車の窓からレンズを出して撮影、悠然としていた。

途中のナラワラ、帰る前の日に再訪したのでこの日は1分停車。

別のオジロワシが木の上に長いホバリングの後着地、巣があるのだろうか?

他の野鳥の巣に託卵を企むカッコウ。強風で木下に退避中。

周りはいろいろな花で一杯だった。こちらが主眼の観光客も多かった。

ネイチャーセンターを後にしたときに居たカワラヒワ、何処にでも居る。