その中で、非常に珍しいアオジに遭遇したのでレポートしたい。日本中で観られる薮系のアオジだが、北へ行くほどオスの顔は黒くなるのだろうか?日光戦場ヶ原でもある程度目の周りが黒い固体は幾度も撮影しているが、今回のアオジは半端ではなかった。
夏の北海道では野鳥の色が非常に濃い目になるそうだ。ベニマシコなどは真っ赤と言って良い。後日掲載予定だがまるで違う野鳥かと見紛う程だった。そんな中、アオジもたぶん本州や九州のアオジとは違い色が濃いのだろうと、多少のことでは驚くつもりは無かったが、この固体は非常に面白かったのでレポートしたい。
44号線から初田牛への牧場区域で遭遇。最初は杭に留まったメスと思われる固体。餌を頬張っていた。それが薮へ降りてしばらくすると青虫らしき餌を咥えた顔の真っ黒なアオジが出てきた。くちばしの端を見ると多少黄色っぽくも見えるので幼鳥かもしれない。メスもそうだが腹面がとにかく黄色い。本州のアオジもお腹は黄色いが黄色の色が非常に強い。
絶滅危惧種のシマアオジというのが居るが、もちろんまだ見たことはない。戻ってネットでシマアオジの画像と比べたが、シマアオジの成鳥オスは頭が完全に黒く、どちらかというと黒+茶色+黄色でくっきりと区分けされた姿で、今回目撃の固体とはいささか違うようだ。
また来年以降の課題として、こういった正体不明の中間的状況の野鳥が多い繁殖期、いろいろな野鳥に遭って経験を積みたいと思った。
最初に気がついたのはこのメスと思われる餌を加えた固体。アオジにしてはずいぶん長いこと杭の上に留まっていた。薮系の野鳥のイメージではなかった。
よそ見をして再び視た時にはすでに餌はなかったので食べたのだろうか?
しばらくして手前の古株に留まった最初の頭の黒いアオジ。胸に黒い横帯が見て取れる。
横を向くと頭全体が黒い。強い順光でいつに無く日差しが強いのだが黄色が鮮やか。
時々このようなしぐさをする、決して飛び立つ瞬間ではない。これは上下の餌を咥えた個体とは別の個体。数羽いると云う事は幼鳥だろうか?
尾羽が跳ね上がっているのも見慣れたアオジとは違うしぐさだった。
やはり野鳥の撮影は快晴で陽射しが強い時よりうす曇りの日のほうが野鳥の色などが良く判って好ましい気がする。