その後の保護の効果で最近その数は急激に増え、逆に数々の農業被害をもたらすなど保護育成と害鳥としての存在のバランスが問題化し始めている注目の野鳥のようだ。北海道道東の観光の目玉ではあるものの、冬の風物詩でもある鶴居村の飼料撒き新などがTVニュースで報道されるたび気になっている昨今だ。
今回、5泊での道東探鳥行では5回タンチョウに遭遇した。一番驚いたのは中標津から根室に向かう国道沿いの牧場で牛と一緒にいるタンチョウ2羽だった。つがいなのか親子なのか兄弟なのか判らなかったが成鳥のようだった。霧多布湿原には2008年に訪れた際にも居たし、落石から霧多布つまり浜中町への海岸沿いの湿原のような所にも居た。結構幅広いエリアにいるのが判った。もう保護をされて決められた居留地に固まっている状態ではないようだ。
道東の牧場にいたタンチョウ、国道から30mの距離。
おもむろに牛が干し草を食べている所に寄って行った。
しばらく牛と対峙していたが、何をしようとしていたのかは良く判らなかった。しかし観光ポスターや写真集で見慣れた姿ではないタンチョウの現実の姿にちょっと驚いた。
一方、こちらは今まで通りのイメージのタンチョウ、霧で暗い風蓮湖で。
2羽で行動していた。観光客もいなければ誰も気にしない大自然の中だった。