2024年8月6日火曜日

苦労したが、写真集「八代市の野鳥」の見本版が出来上がって来た。 After much effort, a sample version of the photo book "Birds of Yatsushiro City" was completed.

  筆者は60歳になった時に、生きている間に10冊の写真集を出そう・・と思い、最初の1冊「清流 球磨川流域の山翡翠」を2011年に自費出版している。

 このことは2013年に開始したYAMASEMI WEB BLOGで連載を開始した「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」の冒頭12月8日(誕生日)投稿にも書いた。かれこれもう10年以上経った。

https://yamasemiweb.blogspot.com/2013/12/2today-i-became-sixty-five-years-old.html

 それから写真集を幾冊も自費出版した。中でも中心的に出した野鳥の写真集だけでもすでに目標の10冊を出し、今回11冊目の「八代市の野鳥」を自費出版することになった。

明治神宮 百年の杜の野鳥、野川の野鳥、THE EAGLES、日光の野鳥などタテ型はすべてCANONが以前販売していたPHOTOPRESSOで制作したもの。それ以外は出版デザインに関して永年サポートを貰っている友人と一緒にDTPで制作したもの。

基本的には熊本県人吉市を中心にヤマセミ(=山翡翠)の生態研究で収録した画像が中心だが、北海道、奥日光、海外での探鳥成果をまとめたものも存在する。ただ一つも「野鳥図鑑」のようなキレイな画像はない。野鳥が何かをしている時、飛んでいる時のモノばかり。

 DTPで自費出版する場合は必ず現物サイズの同じ画像で編集した束見本を自宅のプリンターで作ってみて入稿データを作成する。液晶画面上で観るだけの原稿では気が付かない、実際本になった際の「不具合・観難くさ」をチェックしてから入稿する。

 アナログの印刷物はデジタルデータと違って一瞬で消えたりせず、なかなか劣化しない。間違いはいつまでもついて回る、それだけに事前のチェックは重要だ。

まず完成版と同じサイズで全頁を印刷する。両面印刷紙でやれば良いのだが、ページ帳合い(見開きのバランス)を作業をしながら行うので片面印刷で行うのが常。厚みは当然倍になるが、木工製作でアナログ本を造るのだ。先ずは印刷

そうして二本の太木で本を押さえつけ、こば(=背の部分)にのこぎりでバッテンに傷をつけ白い木工ボンドを塗布する。

白いボンドが透明になったら乾燥が終わったという事。今回は厚いので更にドリスの一番細い歯で穴を8カ所あけ、糸を通してボンドも注入した。

 こうした過去の写真集は必ずモックアップを制作して「生の感触」をチェックしてきた。
過去の写真集のモックアップの数々

今回の「八代市の野鳥」もモックアップ。右上は2011年の第1号モックアップ。

今回は本番で何冊作るかの見本版なので簡易版印刷オンデマンドで15冊だけ注文

やはり、印刷は荒く色も良くないがそれは想定内。見本としては充分。これを持って明後日写真展会場の八代市へ向かう。汐周りも良いので、干潟の野鳥撮影も可能かも。