我が尊敬する写真家さんは雨が降ると決まってカメラを持ってすっ飛んで出ていく。あらかじめ行く場所のリストアップが出来ているのだろう、行動に躊躇がない、すぐに行く。この行動力を一生懸命真似しようとは思うのだが・・・出来ない。
筆者もその1/10で良いからやりたいが、基本的に野鳥の生態撮影が主軸のオイラ、雨では野鳥がフィールドから身を隠してしまうので雨の日の撮影行はあまり考えたことがない。
カワセミやヤマセミ、あるいはサギや水鳥(カモメやカモ)の類は雨の中でも平気でいるが、それ以外の野鳥は基本的にはあまり雨の中で平然とはしていない。一応木陰や民家の納屋、軒先で雨宿りをする。
猛禽類も子育ての時以外は雨の中狩りはしないようだ。するのかも知れないが見たことがない。要は被写体が見つかる可能性が低いので、昔から雨の日は出なかった。
あわせて雨の日の風情を切り取る「感性」に乏しい筆者は、どうしても野鳥のように動く被写体にばかり惹かれる。持ち合わせた「脳」の質と感性レベルと気力の差だろうか?
でも、雪は違う。止んだ後の雪景色も雨後の景色よりは被写体として好きだ。
雪は雨と違って振り払う事が出来る。我が家の愛犬ペロも雨だと室内に居ても判るらしい、出ようとしない。しかし雪は違う、尻尾を振って喜んでグイグイ出ていく。「雪やコンコ~♪」の童謡の通りだ。
小雨でも外へ出ようとしないくせに、雪だと尻尾を振って走り回る。
雪の場合は意外に野鳥の姿を多く観る事が出来る。これは奥日光でも裏磐梯でも経験済みだ。だから昨日の首都圏大雪のなか、降り始めてすぐ身近な野川へ出てみた。大切なカメラが雪で濡れないように、筆者自身のウエアもつばのある帽子も全面防水スプレーをかけて念入りにガード、更に透明ビニール傘をさして・・。
で、目についた野鳥たちの様子はこの通り。
降る雪の中、コサギは神経質に飛び回っていた。
30分近く同じ場所で動かないアオサギ
カワセミは額に積もる雪にも動かず餌を狙いダイブを繰り返していた。
頻繁に場所を変えるのがいつもと違う動きだった。
ヒヨドリは袋状に丸くなって
ツグミも動きが無かった。
ムクドリは横殴りの雪の中で群れていた。
ハクセキレイのつがいは雪が積もる前の住宅街で採餌中だった。