昨日のこのブログで2月15日に米国オープンAI社が発表した生成系AI「Sora」に関しての危機感を述べたが、アクセス反応はいつも通りで、別に急増しなかった。基本的にこのブログが野鳥の生態観察レポートを主軸に置いたものだからだろう。IT、AI. 生成系AIには余る関係ないから見ない・・という方が多いのかもしれない。
しかし、ただ「あっ!居た」からと野鳥を撮るだけではなく、猛禽類だけ、カワセミだけ、シギ・チドリ系だけなど絞り込んで観察しておられる方も居る。
さらには熊本県八代市の八代野鳥愛好会の方々のように、球磨川河口部を中心に熊本県内でのクロツラヘラサギ中心に水鳥の生態・環境の変化などを研究観察されている方々などは、HP制作、あるいはブログや研究発表、記録保持などでコンピュータを駆使されているだろう。
同時にデジタルカメラ(スマホも含まれる)の画像を何らかの形で保存したり、研究発表時に画像処理ソフトを使用してデジタル保存するに違いない。
https://yatsushiro-birdclub.com/ 八代野鳥愛好家のHP
こういう先端技術を駆使して活動される方々は最近の生成系AIの驚くべき進化・普及に気を付けておかないと大変なことになるというのが、昨日今日のこのブログの憂えている部分なのだ。
もちろん各地の自治体・行政でも日々の業務推進・運営にITやAIは欠かせないTOOLに違いない。ChatGPTが出た途端、その問題点や不確実性を精査せず「我が役所では積極的に使用します」などと宣言し、いかにも「進んでいるんだうちらは・・。」などと自慢したようだが、現在はトラブル続きや出来た文章をマンパワーで精査しなければならず、二度手間に成ってしまい稼働中止など頓挫している所の方が多いと聞いた。
しかし恥ずかしいから役所はこのことは伏せたがるし、メディアも役所の足を引っ張る様な報道はしない。そういう意味からすれば持ちつ持たれつの裏・関係のある官とメディアは決して公明正大・隠し事無き世界などではないのだ。
地方にありがちな、「〇〇推進委員会」だの「〇〇活性化システム共同体組織」などを立ち上げ、地元の有力者・関係者一堂にそろってにこやかに記念写真を撮る。これが地元新聞に好意的な感じで発表されるが、その後その委員会や組織体がどういった活動をしてどのような具体的成果を上げたのかを報じた記事を観たことがない。
地元民にとっては「あー、地元の為にやってくれているな?」と期待はするけれど、その期待も明日に成れば忘れてしまう。その成果に至ってはまるで調べようともしない。要は「オラ達のためにやってくれているな?」と一瞬でも思えばいいのだ。
時として、この行為が選挙対策だったりもする、余剰予算の消費策だったりもする。
地方の日常はこんな感じで繰り返しているのだ。
こういったファジーでいい加減な人間の営む日常の中に、生成系AIが浸透し、ばい菌のように蔓延ると、どういった弊害が生まれるか?
今月2月8日の読売新聞全国版に見開き全面で生成系AIに関する問題点を一挙掲載していた。日本のメディア、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、ネット、SNSを通じてこれだけまとめて生成系AIに関して解説・啓蒙を行った所はこの時点で知らない。
さらに言えば2月15日の米国オープンAIの「Sora」発表の前の話だ。昨日のこのブログでご紹介したSoraの凄さ、怖さ、今後人類に与える影響は計り知れないものがあるが、その前の時点ですでにこれだけの人間にとっての脅威が在る事をこの記事は報じている。