2021年8月15日日曜日

団塊世代はオリンピックメダリストをおもちゃ扱いするTVメディアを訝しむ。The baby-boomer generation wonders about the TV media that makes the Olympic medalists treated as a toy.

 昨夜から西日本~東日本に及ぶ戻り梅雨のような大雨災害について気になりながら就寝していたが、今朝ほどは武蔵野・三鷹も結構強い雨音でいつも通り午前5時に目が覚めてしまった。

 で、さっそくNHKニュースをスイッチオンしたら昨晩の様子そのままで推移していた。6時になって気象庁の記者会見が中継で流れたが、これがまたいつも通りお粗末でどうしようもない酷いものだ。大体、地域別に今まさに線状降水帯に覆われている所の視聴者と全然豪雨に関係ない所に住んでいる人々に対して、全国統一の気象庁の記者会見が必要だろうか?

 むしろ、細かい地方局別にそのエリアの洪水ハザードマップを画面いっぱいに出して、具体的住所名を上げながら、この町の人は此処へ、此処を通って非難しなさい、あるいはここの場所の方々は洪水にはならないのでそのままいても安心だとか、具体的な気象発表があってしかるべきではないだろうか?そのためにNHKなどはチャンネルが多いのではないのか?

 次年度の気象庁予算獲得の為の成果・実績作りも兼ねているのだろうか? 中学・高校の気象部の文化祭発表より酷い!気象庁のHPの各資料を大型液晶に表示して、気象庁の予報課長なのか指示棒で一生懸命説明しているのだが、視聴者からは地図上のどこを挿しているのかまるで見えない。

 大体からして、説明している内容は子供でも分かる事ばかり。菅総理や小池知事のように「命を守る行動」という抽象的な物言いを繰り返すばかりで、具体的な立地条件別の注意事項などは全然触れない。

 気象庁の記者会見であれば、家の建っている場所による注意内容がどれだけ違うのか詳しい説明をするのが期待されることだと思うのだが・・・。


 全て必要な資料をアップにして、予報課長が指示棒で示さず画面上のカーソルで示してほしい。音声で説明はいくらでもできる、予報課長のマスク顔は必要ないだろう?

 更に『特別警報を警報に切り替え~』が画面に出たり、報道官が説明しているが「だからどうなの?」状態で視聴者にはその微妙さが判らない。何となく「峠は越したのね?」くらいの認識でしかない。特別警報と警報の違いを判る国民など気象オタクぐらいなものだ。

 続けて、警報レベルに成っても土砂災害やがけ崩れ被害はその後増えたりするとか言っている。それなら特別警報のままにしておけばいいだろう?一体誰の為の特別警報なのだ?役人たちの事務処理上の問題なのだろうか?

 それに、報道官さん人前でモノを判り易く説明する訓練、活舌を良くする訓練してからマイクの前に立つべきだと思うが如何?

 その方面の専門家ならNHKのアナウンサーの最低訓練を受けた者にバトンタッチして喋って欲しい。どうせ解説している内容は中高校生の気象部のレベルなのだから。

 「今後も雨の降り易い所では雨が多く降るでしょう・・。」では何を言っているんだか?気象庁のプロの記者会見とはとても思えない。海外ではこういった役所の人間がしゃしゃり出て放送の素人っぽい説明で天候・気象危機を説明するのに出会ったことが無い。何とかならんか? 

話は変わって今日の本題。

 コロナ禍に苦しむ国民の大半がTOKYO2020開催を反対し、開催1週間前までその思いと苦しさを当然だとばかりに報道したTV局・新聞メディア。

 無観客にしろ開催してしまって以降は、己の局へのオリンピックスポンサーのコマーシャルを流し続けねばならず、いつしか国民の思いとは逆に、メダルラッシュだ!と叫びアスリートたちの涙の喜び、落胆を連日報道し続けた。

 ある意味、コロナ禍で苦しむ国民、昼夜兼行で過労死が危ぶまれる医療関係者を報道しながら、4年に一度しかないアスリートたちの努力の結晶を報道せざるを得ない立場は理解できなくもない。けじめをもって崇高なアスリートの努力と結果を報道するのは正しい事だろうし、国を背負って闘ったアスリートを称えるのは当然の事だろう。

 しかし、しかしだ、闘い終わってまだ1週間も経っていない昨日8月14日、たまたま豪雨水害で大変なニュースを見ていてチャンネルを回し偶然映ったTBSテレビを見て唖然とした。

 あの女子ソフトボール・金メダルチームのメンバーが昔の温泉街の射的よろしく赤や黄色の風船にソフトボールを当てて、30万円の高級ワインをゲットしようと見世物に成っているではないか?

お笑い芸人などに囲まれて嬉しそうな金メダリスト。筆者的にはアスリートはこういう場所に出て来て騒ぐようなことはしないのだというプライドを持って欲しいのだが・・。

金メダリストが猿廻しの猿のように「見世物」に成っている姿、これで良いのか?

キャッチャーの居る距離に黄色や赤の風船を動かしソフトボールで当てて割る!

 大義名分はチームの金メダル獲得にお世話になった宇津木監督へ、恩返しの為の30万円高級ワインゲットなのだという。もう開いた口がふさがらなかった。何処までアスリートの金メダルを「見世物扱い」しているのだという事。同時に何と獲得した金メダルに誇りを持たないソフトボールチームのアスリート達。

 今回金メダリストたちには500万円の報奨金が授与されるではないか?それなのに30万円の高級ワインを宇津木監督に「恩返し」で渡そうとするために、涙で培ったソフトボール投球で風船割りをするのか?恥を知れ!

メディアは大きく報道しないが、招致前の数倍の選手強化費を掛けたのだからメダル58個というのは決して奇跡でも何でもないのだ。史上最多というが、どれだけ新しい種目を増やしたのだ?1964年の東京オリンピックとは種目数において桁が違うのだ。

 コロナ過でのオリンピックは終わったのだ。崇高な純粋アスリート関連の報道はもう切り上げて、目の前に迫り来るコロナの新規感染者拡大への対処、豪雨水害などへの対処でマスコミの「存在意義」を発揮すべき時だろうに。

 オリンピックの開催中は崇高なアスリートたちの努力を称えていたTV局・メディアが、そのほとぼりも冷めないうちに猿廻しの猿よろしく、お笑いタレントで囲んで「見世物」にして騒ぐ番組作りをする・・。これが日本の金メダルアスリート達への「尊敬と感謝」の姿なのだろうか?

 かって、故・寛仁親王殿下がおっしゃった。「シンジョーよ、何故スキージャンプのメダリストがテレビで芸能人たちに馬鹿にされながら笑い転げているのだ?」

 これに筆者はこう答えた。「何せ新聞ですらスポーツ芸能欄という芸人とアスリートを一括りでまとめるという悪しき習慣がありますから、それが諸悪の根源ではないでしょうか?」と。

 それに対する殿下の反応は鋭いものだった。「文科省と大手広告代理店で動かねば変わらないな・・。」それから既に20年以上が経つが、未だに何も変わらない。日本のメディア・マスコミの世界的地位が60位辺りに低迷し、馬鹿にされ続けているのも、このあたりに原因があるような気がする。

 しかし、我が国日本のオリンピッククラスのアスリートたちの「頭脳・価値観・常識」を何とかする手立ては無いものだろうか?オリンピックで金メダルを獲得した時のあの苦労・努力話や感激の涙、悔し涙。それと昨日見た芸能バラエティ番組での姿、筆者は大変理解に苦しむ。