2021年8月21日土曜日

団塊世代はメディア・マスコミのコロナ感染拡大報道による恐怖の連鎖を憂える。 The baby-boomer generation is worried about the chain of COVID-19 horror caused by media and media reports of the spread of infection.

  オリンピックが終わって、スポーツに名を借りた大掛かりな金儲け興業は大きな感染拡大のお土産をカオス状態の日本に残した。

 出来もしない「安心・安全な~」とウソを言い続けてオリンピック開催を強行した菅内閣。それに追従した丸川大臣、橋本組織委員会会長、武藤事務総長、小池東京都知事。いずれもIOC・電通をはじめとするオリンピック興行ぼったくり集団に魂を売り、国民の期待を裏切った罪は小さくない。

 もはや、数度目に及ぶ「非常事態宣言」などは回を重ねるごとに意味がなくなり、大恐慌の際の紙幣よりも価値が落ちてしまった。

 いわば、燃え盛る火事現場に「防火・消火強化週間」の高札を立てポスターを貼れば事が解決に繋がるとでも思うようなもので、具体的な鎮火・延焼防止効果は全く無い。しかも、国民の殆んどがそれを身をもって知ってしまっている。

 何か効果が在るとでも思って開くのだろうか、菅首相の記者会見。

 若手の歯に衣着せぬ、忖度などと言う事はこれっぽっちも教わってこなかったゆとり教育時代育ちの若手記者にやり込められ、逆切れ醜態をそのままメディアで拡散される始末。

 支持率は下がる一方で早くも9月7日退陣?などと超具体的に日時まで上げられてメディアに報じられる始末。メディア・マスコミの報道を鵜呑みにしがちな国民はすでに「次は誰?」状態に入っているのかもしれない。

 これで明日22日の横浜市長選挙の結果次第では「即退陣」の声も上がりそうな気配だ。

 筆者は、今こういった一連のメディア・マスコミの新型コロナ感染拡大の集中砲火を朝から晩まで浴びる一般国民が、一種の「恐怖の集団洗脳状態」に陥っていやしないかと憂えている。

 東京近県で自宅待機・療養中の感染患者が亡くなった!実際、東京都で言えば約23,000名いる自宅療養者の中の8例程度あるかないかなのに、チャンネルを変えると繰り返し「大変です皆さん!」の表情で早口のキャスターやコメンテーターがガンガン情報を流し続けている。

 自宅療養中の23,000名は決して健常者ではなく、軽重の差こそあれ紛れもない新型コロナ患者なのだ。23,000名の病人が居れば1%程度の闘病中の死はあり得るだろう?

 23,000名(8月補正数)中の8名と言えば0.03%だ、1万人に3人。大手病院の入院者の平均死亡率と比較しても相当低い。

 メディアが朝から晩までニュースやワイドショーで繰り返すものだから、なんだかもの凄い事に成っているんじゃないだろうかと不安になる。これに加えて何か大きなショック、例えば終わったばかりのオリンピックで金メダルを獲ったばっかりの誰もが知っている著名アスリートが突然新型コロナに感染して亡くなった・・・にでもなって、引き金が引かれでもすれば間違いなく全国は大パニックに成ろう。

 昨年コロナ禍当初の志村けんさん岡江久美子さんの例のように・・・。

 これらマスメディアの反復報道による洗脳の結果、コロナに感染し自宅療養に成るとこうなるんだ!今自宅療養している人もTVのニュースは観るだろう?ただでさえ高熱・頭痛・呼吸困難で辛くて先行き不安なのに、輪をかけて「あっちでも死、こっちでも死!」とやられると病床でパニックにならない訳が無い。




 例えば首都圏・1都3県の人口3600万人のうち、この4例をガンガン流されても実際は自分がそうなる確率は宝くじ10万円に当たる確率よりはるかに低いのだ。「明日は我が身=怖い、何とかしなきゃ➡パニック!」が筆者が一番恐れる事。

 この状態を見ていて、何か何処かで似たような状況を経験しているなぁ・・?と思ったのが、今日のブログの原点。

 で、思い出したのが1975年頃青山のアイビー・トラッド系アパレルメーカーVAN(=ヴァン ヂャケット)の宣伝販促部勤務中、内見会ごとに制作していた今でいうBtoB目的の販売促進プレゼンテーション・スライドショウだ。当時そのベースとして作成したコンセプトボードは「紙芝居」と言われていた。まだパソコンの無い時代、プレゼンテーションとしては時代の先端を行っていたと思う。これを始めた当時の上司、軽部欣一氏は凄かったと今でも思う。

まず、メンズフロア全体のゾーニングを説き、

具体的な海外の店頭写真実例で紹介し・・。

各コーナーのパース画で得意先の店内をイメージしてもらう。

 で、特に1976年秋冬Kentブランドのテーマは「グレーフランネル」。東京の大手百貨店のバイヤーに数多く注文をもらうためには、グレー系の流行予測をある程度具体的に説明しなければならない。そこで販売促進部のプランナーだった筆者はニューヨークへ飛び、ウォール街の朝のスーツ姿のビジネスマン出勤状態を300㎜のズームレンズで沢山撮影したのだ。

 もちろん濃紺系、茶系、チェック柄系のビジネスマンも居る。しかし徹底的にグレー系の、それも明るいグレー系のスーツなりジャケスラのビジネスマンだけに絞って撮影した。青山に戻って、オフィスでビジネスマンの群れの中からグレーだけ真ん中に来るようトリミングしてスライドの画像を整えた。

写真撮影はこの頃から仕事でも行うようになっていった。1970年代’80年代のNYC。

 で、内見会ではお得意様達に「最近のニューヨークです、どうですグレーが来ているでしょう!」ハッキリ言えばちょっとヤバいサギすれすれの手法だ。しかし、バイヤーさん達は見事にハマってたくさんの注文を頂いた。


 中には「売り場でこれを流したり、チラシに使うからポジ頂戴ね?」というしっかりと作戦に乗って頂いたバイヤーも少なくなかった。

 話が長くなったが、今のコロナに関するメディア報道ってこれと同じじゃん?と思った。

グレーのスーツ姿のビジネスマンだけを選別して何度も見せられれば、ニューヨークがグレーのスーツで埋まっているに違いない!と思ってしまうだろう?


 コロナ報道とその効果現象もこれと同じだ。自宅療養がヤバい、こんなに死んでいる、政府も医者ももう頼れない、自分で何とかしなきゃ!・・・これが今の東京の状況だ。