2019年9月5日木曜日

ウトウは意外に知られていないユニークな海鳥。 The Rhinoceros Auklet(Unicorn puffin)is a unique seabird that is unexpectedly unknown.

  善知鳥と書いてウトウと読む。蝋嘴と書いてシメと読むに等しい難読野鳥だ。もともと野鳥の名前は漢字で書くと全く読めなかったりする。雲雀と書いてヒバリ、翡翠と書いてカワセミ、山翡翠と書いてヤマセミ、鶯がウグイス、啄木鳥がキツツキくらいは少し学があれば理解できよう。しかし、鵄がトビ、蒼鷹がオオタカ、鴛鴦をオシドリと表記する辺りになってくると、普段使っている鳶や大鷹はどうしてくれるのだ?となりがちだ。

 したがって善知鳥をウトウと読めなくても、またウトウ自体を聴いた事無くても誰も責めたりしない。筆者も漁船の上から実物を見せられ「ウトウです!」と言われるまではその存在すら知らなかった。

 しかしペンギンに似たこのハトより大きな野鳥は、北海道の天売島が世界最大の繁殖地という北太平洋の数の上での王者のような野鳥らしい。何と水深60mまで2分程度潜っている事が可能だという。Rhinoceros Auklet 言う英名を持っているが、他にUnicorn puffinという名も有るのでパフィンやエトピリカの様な生態に似ていると思われる。
 
眼の先の白い突起が有るのでユニコーン・パフィンの別名もある様だ。


基本的に数羽~十数羽で固まっている。


一見スズメガの様な感じがした。太平洋戦争中のずんぐりした極地戦闘機・雷電のようなイメージ?

霧の中漁船に並行して飛ぶウトウの群れ。