2014年1月10日金曜日

 武蔵野のアオゲラの巣の出入り事情。Comings and goings report of the nest of the green woodpecker at Musashino Tokyo.

アオゲラやアカゲラが増えると、樹林帯の下草の衰退とともに藪系野鳥が減り、森林の荒廃に繋がって行くという話は植物による地球環境保全の研究の中で随分と学んだ事。植物が光合成の一部の作用として空気中の二酸化炭素を吸収し酸素を出しているというのは誰もが学校で習う事。だから太陽無しでは植物もその植物を餌とする動物も生きていけないというのは良く知っている。しかし夜になって太陽が沈むと呼応合成が止まるため、昼間輩出していた酸素量より、自分自身の呼吸によって排出される二酸化炭素の方が多くなってしまう事はあまり知られていない。

 つまり、植物は昼も夜も実は呼吸しながら二酸化炭素を出し続けている。しかし昼間は太陽のお蔭で光合成作用があるため、自分の呼吸によって排出する二酸化炭素より光合成の成果である酸素の方が目立つので二酸化炭素は出していない様に見えるだけ。

 具体的にこれがどういう事を意味するかと言うと太陽が昇る前の森林地帯は二酸化炭素だらけだという事。重たい二酸化炭素ガスは地表に溜まる。だから地表付近の藪草はこの二酸化炭素を美味しく吸収しながら育つ訳だ。だから朝の散歩にしろ探鳥にしろ陽が昇る前にあまり森の中を歩くのはお勧めできない。呼吸困難になる事は無いにしても酸欠で気分が悪くなったり頭痛に成るかもしれない。これは今まで何度も体験した。

 そういう広い広葉樹林が我が家の隣のミッション系大学に在る。オオタカも営巣している場所だ。タヌキもハクビシンも居る。此処に入る時日の出前は避けている。一応高台に在るのだが、盆地の様になっている部分もあって要注意だがそういう場所に限ってアオゲラやアカゲラの巣穴がある。今日の画像はその内のアオゲラの巣。距離にして40m程離れて居るので至近距離ではないが巣穴の出入りが見てとれる。

この巣穴はもうかれこれ4年前から使用中だ。

左下とは別に右側にさらに2個の穴が開いている、中で繋がっているのだろう。

穴に入ってジーットこのまま20分以上動かず。

時々、周りを見回して変なのが近寄って来ないか確認していた。

約30分ほどして巣から身を乗り出し、

巣の縁に留まり、徐々に木の裏側へ移動して行った。いきなりは飛び出してくれなかった。
また今度観察して、なんとしても飛翔中のアオゲラを撮影したいのだが・・・。