2025年12月18日木曜日

私のような団塊世代は生成AIに関してまだ疑心暗鬼な部分が多いのだ。 Baby boomers like me remain skeptical of generative AI.

  筆者は12年間続けているYamasemi web blogで既に通算115万回超えのアクセスを頂いている。

その内容はというとヤマセミという希少種野鳥やその他の野鳥生態の瞬間をご紹介(決して奇麗に撮れた写真を自慢気に投稿しているのではなく)する事をメインに、最近は団塊世代の日常頭に浮かんだこともランダムに投稿している。

同時にそのブログの「さわり」というか、内容紹介を過去・現在と交流のある方中心100名前後にFacebookを通じて紹介、不特定多数+フォローされている1,450名にX(=旧Twitter)を通じて毎日ブログ投稿の内容案内をしている。これが115万回超えのアクセス数に繋がっているのだと思う。

こういうデータを投稿・紹介すると「自慢している」だの「誇っている」だの揶揄する心の狭い御仁もいるが、ヤキモチ焼きや妬み屋からは何も生まれない。


で、最近毎日2~3回写真投稿をするFacebookの他の投稿をランダムに流して見ていると、沢山出て来る野鳥や動物生態の50%ほどがどう見ても生成AIで作成された画像や動画なのだ。ここ1年急増している。

それ以外にも好きなBeatlesの昔のメンバー含めたAI作成と思われる動画がやたらと頻繁に出て来る。これは今まで世に出たBeatlesの顔写真(元ネタ)などが他のアーティストよりはるかに多いからだろうとは思う。また、それを見て喜ぶ人も多いからAI加工数も投稿数も多いのだと思っている。

ビーバーが切り倒した樹を二匹で担いで道路を渡っている。King AI生成と表記あり。

子猫がガラス戸越しにライオンに脅されていると、母猫がガラス越しに跳びかかり驚いたライオンがびっくりして仰け反りシッポを撒いて帰っていくというAIショート。


これは生成AIで加工されていない通常のリアル動画 Facebookより

しかし、野鳥にしてもBeatlesにしてもその多くが一発でAI生成だという事が判ってしまう。Beatlesや野鳥に興味を持って長い事接して来た筆者のような者には瞬時に判るのだ。中には頼みもしないのに奇麗な若い女性(長い事接して来た者かどうかは判らないが)のセクシーな映像・画像が出てくる投稿もあるが、瞬時に生成AI作…と判ってしまう。

そんなレベルなのになぜこれほど急に生成AIによって造られた映像や写真が氾濫し始めたのだろう?


筆者が偽物の野鳥を瞬時に判る理由は、筆者がもう20年以上もカメラで野鳥を撮り続けているからかもしれない。アマチュアの筆者ですら瞬時に判別できるのだから、プロの野鳥写真家さんは更に一発で判るだろう。

具体的な理由は箇条書きにし難いが、一番は何といっても光と影、ピントの合い方、背景、シチュエーションだろうか・・。

このAI生成野鳥は、この世に絶対に居る訳無いという「鳥」だったり、どの種にも似ていない体形バランスがいい加減な「夢にも出てこない変な野鳥」だったりする。気味が悪い程。


これらは1年前くらいに頻繁にFacebookに投稿された気味の悪い「鳥」

こういった投稿を「シンジョーさん!こんなに奇麗な野鳥が出てたけれど何処にいる何という名の鳥?」と数名の女性からFacebook経由で問い合わせが来た。1年ほど前の話。

瞬時にこんなのAIでっち上げだ!と判ったが、普通の人にはまるで判らないだろう。ニューギニアの極楽鳥、フウチョウ類、あるいは草原のヘビクイワシや動かないハシビロコウを「NHKダーウィンが来た!」で観た人には「あり得る野鳥」として名前を知りたがるのも無理はないと思う。

さすがに最近はこういうのは少ないが、リアルな野鳥の画像を動画化し、あり得ないアングル、接近し過ぎの映像として、さも「自分が撮りました」的な投稿が増えているように思う。
一般的に野鳥撮影者はやきもち焼き、自慢したがり、負けず嫌い集団が多いから、今後もこの傾向はどんどん増えていくだろう。本当に苦労して歩いて探しだし映像化・画像化出来た研究者、写真家さんたちが呆れるような方向へは進んでほしくない。

 今日は此処まで。

 次回はより具体的に生成AIが現在野鳥画像に関してどういうレベルにあるのかを実験したデータを具体的にご紹介する。