2025年8月2日土曜日

団塊世代は今回参院選の「激変」はスマホの影響も強いと思う。 We baby boomers believe that smartphones have had a strong influence on the dramatic changes in this time election.

 今回選挙の個人的分析・総括の3つ目は、SNSと同等の影響を持ったのがスマホの活用だっと思う。

 筆者は仕事柄、人よりは早くから重たい携帯電話をあてがわれて仕事をしていたが、個人的にも長い事ガラケーの携帯端末を使用し続けて、なかなかスマホに替えなかった。

 理由ははっきりとしている。初期の頃から携帯端末は音声通話とショートメール、それに歩数計しか使わなかったから。

 カメラは高解像度のコンデジを常時持ち歩いていたし、仕事にはDELLの1000g以下の軽いラップトップPCを背負って歩いていたから、あの文字の小さい携帯端末を使う意味が無かったのだ。

 それに、何をするにもスマホが頼りで肌身離さずスマホが無ければ生きていけない「スマホジャンキー」には成りたくなかったのだ。あまりに有名なこのスマホ世界の未来を描いた動画「2016年発表)に感動したからという理由もある。今まさに日本に来ている外人観光客たちの迷惑行為の原点はこのスマホのカメラ機能に在る訳だろう?

https://www.youtube.com/watch?v=VASywEuqFd8

 それが、物理的にガラケーが無くなってしまう事で仕方なく2020年からスマホにはしたが、相変わらず音声通話とショートメール、時々Facebookチェック(主にメッセンジャー)と歩数計くらいなので、1か月1GBも使わないし、6年経ってもバッテリーは朝満タンで、1日持ち歩いても夜65%は残っている。

 何でもかんでも便利なアプリを入れて活用したり、クーポンを貰ったり、ラインで「よぉ元気?今何してんの?」などという面倒くさいヒマ・コミュニケーションは避けている。

 この辺りは、2022年のこのブログで幾度か述べているのでご参考。

団塊世代はスウェーデンの精神科医が書いた本「スマホ脳」に驚愕した。 Baby boomers were astonished by the "smartphone brain" written by a Swedish psychiatrist.」


団塊世代はスウェーデンの精神科医が書いた本「スマホ脳」に驚愕した。その2. Baby boomers were astonished by the "smartphone brain" written by a Swedish psychiatrist. Part2.



 筆者の悪い癖で前置きが非常に長くなってしまったが、このスマホが体の一部になってしまった現代人。手に持ってスマートな生活を送れるスマホだが実際はもう脳の内部に入っているのと同じだろう?




 数年もすれば人類はスマホ機能を収納したヘッドフォンのようなモノを付けるか、帽子・空調付きヘルメットのようなモノを被って街中を歩くのではないだろうか?
 いわゆる戦闘機パイロットのようなインカムと片目で小さな液晶モニターを視られるようなヘッドセットを日常街歩きで使用するように成ったりするかも。
閲覧・情報確認だけで良いなら画面タッチなくても音声でスマホコントロール可能。

 団塊世代が生きている間にそういう街ファッション・日常のスタイルが出来るかも。

 先日、炎天下の吉祥寺で歩いていた奇妙奇天烈な水着女装の男性も、問題なく人々に受け入れられているのだから・・・。


 ‥‥という事で、何から何までスマホ経由で生きている人がこれだけ多くなった現在、自宅で大きな液晶に映るテレビ放送の選挙関連情報を待って観る、朝玄関先に届く前の日の選挙情報、新聞社予想・・・などを得るより、街を歩いていてリアルタイムで入ってくるスマホSNS情報やネットニュースに接する方がはるかにスピードも速く、頻度も高い事が今回の結果に繋がっていることは紛れもない事実ではないだろうか?

 既存のテレビは、ニュースステーションはじめ主だった報道権威を誇って来た看板番組がこぞって参政党や国民民主党への圧力、非難、攻撃を行った裏には、相当「ヤバい!」という思いが生まれたからではないだろうか?

 このスマホの人体一体化が今後どのような影響を人類の生活に及ぼすか?考えるだけでも相当面白いと思う。手持ちの簡易扇風機(サーキュレーター)が作業服に内蔵されあっという間に普及した。あんどんクラゲのような形をした透明傘素材の帽子が出来、脳天に扇風機を設置、その上にスーパーで貰う保冷剤を入れて冷気を顔の周りに漂わせるなど・・・。

 だんだん’60年代の宇宙物ドラマ、未来形ドラマのような生活が実現するかもしれない。

 こういった物理的急変に選挙の形、選挙運動の方法・スタイルが相当変わる瞬間が今回の参院選だったのではないだろうか?

 オールド・メディアの関係者、それにだけ頼って来た旧型の政党。素早くスマホとSNS効果を体験・実践し3~4年前から実地に活用、試行錯誤の上アピールポイントを今までとは違う案件に絞った参政党、国民民主党。

 英語力や世界情勢に長けたスキルを持ち、有名大学卒や親子で政治一家などの「地盤」を持たず、1対3のディベートも軽々こなせる新しい政治家・・・と言うより人物が今回非常に目についた。

 大きな組織で派閥(表向き解消しても実態は残っている)の力学、常識、しきたり、価値観で凝り固まった老舗政党(自民、公明、立憲民主、共産)が凋落していく一方、国民、参政といった実務力のあるリーダー主導の新しい力が「スマホによる即反応」で躍進した・・というのが一番大きな結果ではなかったろうか?

 しばらくして、石破首相降ろしで紛糾中の自民党の様子・結果を見てまたコメントしてみたい。