連日猛暑日の連続で多少参っていたので、関東の日常から200㎞離れた高層湿原へ今年2度目の移動。いわば避暑逃避だ。
しかし、もちろん今の時期高原には何があるかを知っていての山行き。滞在先は駐車場から20分高層湿原沿いの木道を徒歩で行く「隠れ家」だ。
「山の日」を挟んだ今年何度か目の三連休、しかもお盆休みに続く真夏のゴールデンウイークみたいなものだから、昼間車を動かすようなバカなことはしない。三連休の初日に山から下りて多摩エリアへ戻る算段、これが大成功。
天気予報・天気図で気圧の動きを把握して早め早めの行動に心がけた。
高層湿原には三連休の前日(平日)の早朝、午前2時に公営駐車場に到着。2時間ほどワゴン車の後ろをベッド代わりに爆睡。たった3時間の爆睡でも運転疲れは吹き飛ぶ。
標高1000m以上でもさすがに真夜中は気温が下がり15度前後になる。半袖短パンに何枚もタマネギ方式で着こみダウンベルト着用で熟睡となった。
日の出が05:02なので実質太陽が見えたのは05:26だった。
少し太陽と高層湿原の様子を撮って、今まで何度も撮影したヤナギラン自生地での野鳥とのコラボ・ポイントへ移動。既に4~5名の野鳥撮影者が来て盛んに撮りまくっていた。
しかし雨後の高原では羽虫が沢山羽化して飛び回っており、巣立ったノビタキの幼鳥ばかり大騒ぎで採餌飛翔、フライングキャッチをしていた。
野鳥撮影といえば迷彩ステッカーを張り付けた大砲レンズを大きな三脚に取り付けて担いで歩く姿がカッコ良いらしく、女性陣も大きなレンズをフラフラしながら持ち歩いていた。
このスタイルは遠くに居る野鳥を撮るための装備なのだが、この高層湿原の今の時期を経験無かったのだろう。此処のノビタキは通行人の顔のすぐ横を飛びぬけたり、皆が歩く木道に降りて採餌したりするのだ。
つまり三脚に取り付けた大きな望遠レンズはかえって足手まとい、100㎜程度の昔で言うポートレートに最適なレンズの方が有効なのだ。
今回レポートはそのあたりからご紹介。