夏の花満開中、高層湿原でのノビタキの様子をご紹介したが、今日は同じ採餌(フライング・キャッチ)でも親鳥、つまり成鳥と幼鳥ではその狙いとアプローチが明らかに違って見えたのでご紹介。
簡単に言うと、その飛翔力の差が狙う獲物までの距離と位置の差に表れるという事。飛翔力がある成鳥は遠くの高い所を飛ぶ獲物を狙えるが、まだ飛翔力の低い幼鳥は上空ではなく植物群生エリアの低い位置の羽虫を狙うという事。
鳥類の先祖は恐竜、夏休みでTV再放映されるジュラシックパーク・シリーズでも判る通り、T-REXはじめ恐竜は動くものに反応する!鳥類も同じだ。
葉の裏に留まっている昆虫より、飛び出して空中を移動する昆虫の方に目が行きやすい。同じ理由で探鳥していて目指す被写体を発見しても、すぐレンズを動かすと飛んでしまうのと一緒。
これは撮影した結果を見れば一目瞭然。
幼鳥の目線は平行もしくは少し下方を注視しているか
このように足元を注視している事が多い。
で、時には飛ばずに低い位置を飛ぶ羽虫を狙う
一方、成鳥は遠くを注視、自分の飛翔力で捉えられるか否かを計算中。
いきなり飛び出しているように見えるが、決してそうでは無い。
これを撮影していて野鳥の視力の良さに驚嘆した。
左上方に羽虫
空対空ミサイルより正確かも
パックン、ゲット!
明らかに獲物を咥えている。撮影成功!
こうしてゲットした獲物は
その場で食べる場合もあるし・・。
巣の方向に戻るという場合は、ヒナがまだ巣立っていないという事。