奇麗なピンクのヤナギランの間を飛び回るノビタキの幼鳥。昨日の投稿はいわゆる「花鳥」的画像だったが、今日のはこの夏巣立って羽虫を捉えるフライングキャッチの真っ最中の模様。
今回、1泊ながら初日朝3時前に現場に到着したため、早朝ノビタキの採餌タイムを1泊後の朝と2回撮影するチャンスが在った。
しかし、何と言う事だろう! 初日1~20羽は居たと思われたノビタキの幼鳥が2日目の朝は殆ど一羽も見当たらない。遠くの湿原内に親鳥が数羽飛び交っているのが見えるだけ。
なぜこんな事になるのか?色々考えてみたら、天候と餌になる羽虫の発生の量の違いのような気がする。初日は前日雨と高温で羽虫の類が沢山羽化したのではないだろうか?
考えてみればやたらとツバメが低く飛び交っていたのも撮影している。ヤナギランの自生地付近ではヤナギランはじめ各種低木や高草の間をノビタキの幼鳥が飛び交っていたのを思い出す。
東京の街中で繁殖したツバメに高層湿原で出遭うとは・・。
フライングキャッチと言っても、せいぜい2~3mの高さを飛ぶ獲物を追いかけて幼鳥が捕獲する程度だった。親鳥たちのように見定めた獲物を高速で追って5~6mも飛び上がって捕獲するような技はまだ身に着けていないのだろう。
今日はまず、そういった幼鳥のフライング(時には飛ばずに草の中にダイブして)キャッチの様子を撮影したモノをご紹介。
例によって「きれいに撮る」だの、できれば寄って撮る…などは一切考えずに、「その瞬間!」へのプロセスと結果に集中した画像であることをご理解いただければと思う次第。
左へ飛んでいた羽虫が
急に反対方向へ向きを変えたのを追う幼鳥
更に廻り込んで来る羽虫に合わせて
狙いを定めてキャッチへ向かうノビタキ幼鳥。これらの連写は高価な大砲レンズを三脚に着けていては照準器などを付けても無理。やはり野鳥の生態・飛翔の美しさの瞬間を捉えるには、習性などを長時間観察して手持ち撮影しかないと思う。
特にこうした木道の上からは通行人の迷惑になるので一脚、もしくは手持ちで行うのがマナーだと思うが如何?
草木の低いエリアでの採餌の例をご紹介、ふと飛び出した幼鳥
画面右の赤い点が羽虫
見事に丸呑みの幼鳥、おめでとう!
こうした幼鳥が、この日は数十羽居たのだが、翌日には全く姿が見えなかった。
幼鳥たちも、もう充分に独り立ちできそうだった。