2022年7月9日土曜日

団塊世代は今回のKDDIのトラブル、今後の大きな恐怖を予測させてくれたと思う。 Baby-boomer generation felt the great fear in the future by the trouble of KDDI this time.

  昨日夕方、このブログのテーマだけ書いた時点で安倍元首相の訃報が入ってきた。残念ながらやはり駄目だった。犯人は元海上自衛隊員で実弾の銃撃訓練を完了した人物。元々敵と戦って確実に倒す(=殺す)事を職業とする軍事訓練を3年もの間受けた人物だ。

 1っ発目を外し、驚いて振り返ったところを至近距離から確実に撃ち殺す。アラブゲリラが最初の小爆発で人を多数集め、二度目の大爆発で虐殺テロを行うのに似ている。これと同じで覚悟の上での犯行なので遂行後は落ち着いて捕縛され、逃走の素振りはなかったという。

一夜明けた今朝の朝刊一面。

 一方で、メディア(社説など)や政治家は「言論の自由」や「民主主義」に対する暴挙だの絶対に屈しないだのコメントを発しているが、あまりにピントが外れすぎていないだろうか?

 今回暴挙の原因は「恨み、怨恨」であることは明瞭だろう?大体において犯人本人がそう言っているのに、何か政治的な事に関連付けた発言は何処か違和感を感ずる。

 世の中一般的に言って「恨み」がエネルギーになる事は非常に多い。争いの原因のほとんどでもあり、日常茶飯事だ。

 恨みを感じた人間の「決断と行動」は予想以上の状況を引き起こす事が多い。プライドを傷つけられ恨みを感じた者(国)は頑なな気を持ち、反撃に転ずる事がある。一方で恨みを買った側は己に原因があるという認識があまりないケースが多い。

 この手のトラブルは、反抗を恨みの原因を作ってしまった側の詫びと反省行動がない限りこれは元に戻らない事が多い。国際問題、戦争の原因、イスラエルとアラブ、アジアの緊張、ウクライナとロシア、いずれもこれが原因だ。人間、個人間においてもあり得る。今回の発端もそうだろうと思う。 

 一方で、元首相が演説中、すぐ後ろを自転車のおじさんや車が無制限に通過している異常、甘さ。演説者の真後ろに車を停めて、車内から至近距離で発砲し、直後に全力で逃走も可能だったわけで奈良県警その他の警備陣の大チョンボは明らかだろう?

 襲撃直後の現場保持、交通遮断もされず、安倍元首相が倒れている真横を車やバスが普通に通っている。奈良県警はこれだけの事に対し交通規制すらしなかったのだ。マイクを持った人は一体誰に向かって言っているのか不明だがAED!AED!と叫ぶばかり。選挙演説を聴きに来た聴衆がそんな物持ってきたり操作できるものか?

 警備体制と共に救急体制が全く不十分であったことを証明するような映像がここにある。https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/90319?display=1 

 車の事故、酔っ払いの喧嘩、すぐさま街頭の防犯監視カメラの画像をメディアは出すが、今回は全くニュースに出てこない。県警が警備不備の証拠になってしまうので全部止めたのだろうか?それとも古都だけに奈良にはそういうものがまだ無いのだろうか?

 県警の記者会見で記者からその点を追及されると「捜査中」を理由に逃げまくっていたが、大チョンボを回避しようとする無責任で卑怯な態度は全国の茶の間に流れてしまった。

 世界的に認められた数少ない日本の政治家を手製の武器で殺されてしまい守れなかった奈良県警の大失態は全国民が知ってしまった。奈良県警の間抜けさ・特異性が世の中に流れてしまったのではないだろうか。

 この襲撃事件の背景が単なる武器製造マニアによる単独犯行なのか、実は複雑な背景が在るのかは今後明らかになるかもしれないし、ならないかも知れない。

 今回の件に関しては数多くの疑問や犯人の「数か月前から計画準備してきた」という割に「奈良に安倍元首相が来ると前日にネットで知り犯行に及んだ・・。」など、つじつまの合わない事が多く、今後しばらくのメディア報道を注視したい。

 少なくとも、明日の参院選で弔い合戦となった自民党が大勝し、憲法改正をしやすくなるなどという簡単な話では無かろうと思う。今となっては安倍晋三氏のご冥福を祈るほかない。


 話は変わって今日本来の主題、KDDIの通信トラブル。

 先日、86時間(=3日と14時間)に亘る大規模通信障害を起こしたKDDI。単にスマホが通じないからメールも通話も出来ない、ラインが出来ない…などという単純な事ではなかった。

 今回の主だった細かい影響に関しては以下のサイトをご参照!

 https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1422179.html

 大まかに言って大きな障害の数々は以下の通り。

① UQモバイル、povo、JCOMモバイル、WiMAX2、NUROモバイル、楽天モバイルなど。

② 物流=ヤマト運輸、JR貨物、日本郵便

③ 自動車 トヨタ、マツダ、スズキなどの各ネット網によるシステム

④ 金融、ATM使用不能など

⑤ 消防庁、火事、救急車要請(熱中症など)

 筆者はDocomoのスマホだが、バスを利用する際にこういう状況があった。

通信障害で次のバスの到着告知サービスが動いていなかった。小田急バス。

 平常時でこれだけでも相当な影響なのに、これに大地震、大洪水、太陽風異常が重なる可能性がある近未来において、通信インフラがパンクした場合世の中は一体どうなるだろう?

 今後、GPSを頼りに自動運転をする自動車の類が全て高速上・一般道路上でストップする、エンジンがかからないなどの事態が起こりかねない。

 大地震(3.11クラス)にしろ、火山爆発(阿蘇山、桜島、富士山)にしろそのワールドクライシス(=世界危機)の可能性は非常に高いのは全国民周知の事実だ。

 太陽風異常、磁気嵐は1989年起きた際、カナダの電力網がズタズタになり停電が広がった。全米の気象観測網も破壊された。これが起きた場合はKDDIに限らずDocomo、au、においても多大な影響が起きよう。

 電気が止まれば、暗くなるだけではなく冷蔵庫・冷凍庫が溶け出す。IH(=電磁誘導加熱)の調理器はすべて使用不能になり、電気自動車は充電が出来ず動けない。

 これらの影響は専門分野が多岐に分かれるだけに、地球規模の自然災害対策組織、システムを早く完備すべきと考える。

 もうすこし今後の影響に関して調査しレポートしてみたい。