2022年7月12日火曜日

団塊世代は10年余りの間に野鳥中心の写真集など20冊以上も自費出版していた。  In more than 10 years, I had published more than 20 photobooks, including a kind of wild birds, at my own expense.

  2013年5月にこのYAMASEMI WEB BLOGを毎日更新しつつ、TwitterとFacebookで更新内容を告知し始めてからそろそろ10年が経つ。

 この間、2015年に自分の生い立ちから社会人となって就職直前までを綴った「団塊世代のヤマセミ狂い外伝」というブログ話をまとめた本の中に「65歳になった時、生きている間に10冊の本、それも写真集中心で自費出版しようと思った。」と書いている。

 筆者は生まれながらの物作りが好きな性格を持っている。横文字でカッコよく言えばクリエイター?って奴だろうか?物心ついた小学生時代から学校の帰り道に在った「風呂桶屋」に入り浸り、木っ端を貰って帰っては丸木舟を作って遊んでいた。親が「ご飯よ!」と呼んでも出来上がるまで食べなかったことが有るほどだったという。

 幼稚園入園時と小学校入学時だったかの試験でIQテストがあり、140台の数値が出たらしい。親は相当に驚いて期待したらしいが、未だにその片鱗が表に出る事がないまま73年が過ぎてしまった。個人的にはいつか出て欲しいとは思っているが・・。

 したがって学問の方面ではまったくの人生だったが、モノづくりに関しては同年齢の団塊世代の中でも沢山作った方だと思う。勿論それで飯を食っている職人だったり本格的な職業デザイナーと比べてはいけないが、「好きでやっている事」としての物づくりではさんざん楽しんでいる部類だと思う。

 アパレル(倒産してしまったが)のVAN(=ヴァン ヂャケット)ではプレミアム、ノベルティ関連で好きなものを作ったし、広告代理店時代、スポーツイベントでは開催ポスター、スタッフユニフォーム、関連グッズ、を限りない程作った。

 調子に乗ってウインドサーフィンのセイルデザインやボード(グラフィック)デザインなどもやってしまった。

 プロのデザイナーさんとは違って、それを行うことで直接自分に収入はないが「作る楽しみ」は同等に味わってきたと思う。

 そんな経歴の中で、20冊を超える自費出版物を出せたのも、パソコンスキルが普通の人の数倍ある親友(=マルチ・デジタルデザイナー)がいてくれたからに他ならない。

 たまには、そうした自費出版物を紐解いてご紹介してみたい。最初の写真集は自費出版ではないが、小学校6年~中学校1年のたった2年間弱しか居なかった熊本県八代市の佇まいを、観光活性化の仕事出張ついでに当時のオリンパスのコンパクトデジカメ(=400万画素)で撮影したものだ。 

A4変形、フルカラー20p、写真・文=筆者。デジタルフィニッシュ=染谷和彦(プラスエール)2003年九州新幹線・新八代ー鹿児島中央間開通記念に八代市商政観光課が5000冊作成し旅行者に配布したもの。2003年発行
 実は、この表紙の球磨川越しの八代市遠望の画像は目の前をふさぐ大木の間から撮った画像を画像ソフトで繋いだもので、2003年当時は全くこのような景色は見られなかった。自分が育った小中学生の頃の景色をデジタルで再現してみたのだが・・。

 それがつい最近、八代市の駅前にあるミック珈琲店の店主・出水晃さんが音頭を取って、地元の方々の了解を取り付け樹木を移植し、この景色の様な眺望を再び見られるように努力されたらしい。素晴らしい事だ。

B5版横、フルカラー36p、写真・文=筆者、古江之人、辻正彦。デジタルフィニッシュ=染谷和彦(プラスエール)2010年4月から人吉市でヤマセミを観察し始めて最初の写真集。500冊ほど作成し、人吉近郊の学校・教育機関で配布。2011年発行

B5版横、フルカラー68p、写真・文=筆者、デジタルフィニッシュ=染谷和彦(プラスエール)2006年野鳥撮影を初めて最初の頃、仕事で年間10回ほど出張していた熊本市の江津湖に通い撮影した野鳥をまとめたもの。500冊作成し「日本野鳥の会」ほか熊本県内の図書館に寄贈。2012年5月発行 ※日本自費出版大賞・入選。


B5版横、フルカラー148p、写真・筆者・古江之人、辻正彦、矢田和也、清海宏、中島光則、文=筆者、デジタルフィニッシュ=染谷和彦(プラスエール)2011年発行のヤマセミ写真集から2年、撮り溜めた生態画像と地元でヤマセミの観察をしている仲間の画像を一部収録した本格的なヤマセミ生態写真集。多分日本で初めてのヤマセミ生態写真集。山階鳥類研究所他へ多数寄贈。熊本県内の全公立図書館へも寄贈。 2013年5月発行 ※日本自費出版大賞・入選。

A4判タテ、表紙カラー・本文モノクロ。340p、文・写真=筆者。デジタルフィニッシュ=染谷和彦(プラスエール)1948年生まれた時からの生い立ち、1973年社会人となってVAN(=ヴァン ヂャケット)へ入社する直前までの学校時代の話。50冊ほど作成。※日本自費出版大賞・二部門で入選。現在サイズダウンして読みやすくすることを目論んでいる。

A4変形(21×21cm)フルカラー62p。写真・文・谷本秀文、レイアウト・ページ構成=筆者。デジタルフィニッシュ=染谷和彦(プラスエール)銀座の広告代理店で同僚だったMBLファンが全米を野球の試合と共に追っかけるというのでコンパクトデジカメを渡し、観光客の行かないような場所の佇まい・風景を撮影してもらった集大成。残念ながら谷本氏は2020年1月病で早逝した。2015年9月発行

B5変形、カラー16p。写真・文=筆者 CANON PHOTOPRESSOでネット上でPCデジタル作成。2004年~2018年における早稲田大学理工学部機械工学科三輪研究室と共に愛知万博に出展したコスモ石油の「地球環境関連・植物のリアルタイム二酸化炭素吸収実験装置」に関わった記録写真集。2018年発行。※関係者にのみ配布。

先ず初日は此処まで。