2021年4月21日水曜日

葛西臨海公園でクロツラヘラサギ! I encountered the Black faced spoonbill at Kasai Rinkai park.

  二日前のホウロクシギに続き、葛西臨海パークで出遭ったクロツラヘラサギの話。

 筆者はヤマセミの生態観察・撮影で過去50回以上熊本県人吉市へ入っている。その行きかえりに必ず寄るのが八代市と不知火干拓附近の河川だ。いずれもクロツラヘラサギの生息地で真夏を除けば、まず出遭えないことはない。

 八代にはクロツラヘラサギの世界的権威、高野茂樹博士がご在住で、行く都度何かとお世話になっている。還暦を過ぎて博士号をお取りに成った努力家の先生だ。筆者など永遠に足元にも及ばない。

 2014年には、まだまともに操縦できる人材が100名も居なかったドローンを使用して50羽ほどのクロツラヘラサギの上空15mほどを飛ばせたが、まったく警戒しなかったのをこの目で確認している。結構図太い神経の持ち主なのだクロツラは。

 コウノトリと同じく、くちばしの先にセンサーがあって、泥の中をかき回しながら魚貝類、泥中生物を捕食する。サギ類のように見極めて瞬時に餌を捉える方法を取らない。

 その生態を随分見て来たので、葛西臨海公園で杭の上に居る姿を見てこれは数時間動かないなと思ったのだが、沢山いるアマチュアカメラマンのバーダーさんたちは、今か今かとその瞬間を待っている様だった、多分相当疲れた事だろう。

 風の非常に強い日だったが、人が入れない砂州の向こう側では多くの海鳥が乱舞していた。






一番右のは普通のヘラサギだ。

いつまでも動かないクロツラヘラサギに一帯はバーダーのサロンと化していた。

これ以降の画像は八代海沿岸でのクロツラヘラサギの生態画像。2年前の撮影。
特に仲の良い二羽。

10分以上もこうしていた。

小魚の群れが足元を抜けるたび一斉に採餌に走る。

別にソーシャルディスタンスで居る訳ではない。

小魚が動くとクロツラも動く・・。

こういう姿は葛西臨海公園で観られるのだろうか?また行ってみたい。