2021年4月19日月曜日

超強風の葛西臨海公園でホウロクシギに遭遇。 I encountered the Far Eastern Curlew at Kasai Rinkai Park in a very strong wind day.

  新型コロナ禍の第4波が来ているのは間違いない様だ。変異ウイルスの感染拡大で関西中心に関東までその波紋が広がってきている。これは欧米のように完全ロックアウトできない日本では防ぎようがない。この中、東京都の小池知事がまたやらかした。「東京へ来ないで!」

 これは、もう地方の閉鎖社会・村社会と考え方が全く同じだ。新型コロナ禍の地方では都会へ出た息子・娘に正月だろうが、お盆だろうが連休だろうが「帰って来るな!」と帰郷を止めさせ、どうしても戻った息子を母屋へ入れず納屋で寝かせたという。

 江戸時代の話のような事が実際に起きている。東京・大阪など大都市圏では新型コロナウイルスは「感染症」あるいは「COVID-19」で医科学が闘っている「ウイルス禍」なのだが、地方へ行くと昔のまま「流行り病」「汚らわしい疫病」なのだ。罹ると恥なのだ、村八分なのだ。「誰がうつした、誰が疫病を持ってきた?」で捜索が始まり追い出そうとする。自分の身内や知人が感染源になれば、地元で後ろ指さされ悪のレッテルを貼られ叩かれる。肩身の狭い生活を余儀なくされる。他人を叩く酷さは地方文化独特の風習だ。

 だから、筆者も当分収まるまでは熊本・人吉には行けない。このままずーっと行けないかもしれない。行けば「誰が呼んだ?誰が知り合い?」と地元の知り合いに迷惑が掛かるからだ。多摩ナンバーの自分の車や空港で借りるレンタカーのナンバーが近隣の宮崎や鹿児島、大分ナンバーだったりすれば石を投げられるだろう。

 小池知事の発言はまさにその地方の疫病感覚そのままだ。当然まわりの3県から東京に仕事で通っている人たちは怒るに決まっている「じゃあ、お前らも絶対東京から外に出るなよ!」「来るなと言っておきながら海外から人が沢山来るオリンピックは良いのかよ?やるのかよ?」今や小池知事はブーメラン状態・火だるま状態だ。

 これは以前神奈川の黒岩知事が発して大ひんしゅくを買ったのと同じだ。「神奈川県には来ないで下さい、鎌倉や江の島には来ないで!」その舌の根も乾かぬうちに、閑古鳥が鳴いて困っている箱根や湯河原の温泉宿から陳情があったとかで「是非小田原・箱根の温泉へ来てほしい!」だと。

 その小池知事が政府への要請で首都圏4自治体の足並みがそろっているかのように工作し黒岩知事たちが「騙した、騙された」で大騒ぎしたのはつい最近の事だ。

 知事など実は政治家ではない、単にメディアに乗って人気投票で選ばれた人なのだという事が良ーく解る出来事だった。今回の小池知事のドジ発言もその延長線上の話だろう。

 呆れる話はここまで・・。


 昨日の日曜日、北関東の研究所の帰りに武蔵野線で葛西臨海公園へ廻り、初めて野鳥園成るエリアに足を踏み入れた。前から気にはなっていたがアマチュアカメラマン、バーダーたちの中に撮影ポイントに三脚を固定し、食事その他で長時間場を外し、他の撮影者が撮影に困るという状況を生み出すものが居て、注意すると逆切れして威嚇しまくるという話をあちこちで聴いた。

 正義感が強く腕っぷしの強い武道有段者で愛鳥家の友人が懲らしめに行ったが、出会えなかった様だ。そういう場所だというのでバーダーの多い平日午前中は避けて日曜日の昼前ついでに視察に行ったのだ。しかしあまりの強風に小さな野鳥は殆ど風に飛ばされるような状況で大した成果は期待していなかった。

 しかし、意外にもホウロクシギ、クロツラヘラサギなど九州の干潟で出遭った懐かしいメンバーに出遭えて大満足だった。

東京の向こうの富士山、雲は掛かっていたが風が強くはっきりと視認できた。

勿論海はウサギが飛んでいる、ウインドサーフィンなら4.0㎡のセイルで行けそう。

久しぶりに吹き流しが真っすぐな筒のままに成っていた。

聴きなれない海鳥の声がして見上げたらダイシャクシギタイプの鳥が飛んできた。

海面へ降りて来てラッキーな事にこちらへ飛んできてくれた。

おー懐かしのダイシャクシギかホウロクシギと思われる形容だった。

主翼の裏や胸・腹・上側のコシが白くなく茶色いのでホウロクシギと見た。


たったこの1回だけデモンストレーションしてくれた。

野鳥園の池にはクロツラヘラサギ2羽とヘラサギ1羽が羽を休めていた。アマチュアカメラマン・バーダーがご覧の通りだった。噂に聞いた通りだ。まるで野鳥撮影サロンのようだった。自分なりの野鳥撮影の経験でクロツラが行動する時間帯は良く知っていたので、海際の方を探索、その際ホウロクシギに遭遇、その他干潟の海鳥の乱舞に遭遇できたわけだ。案の定、1時間ほど歩き回って戻ってもクロツラの2羽は同じ場所から動いていなかった。

 クロツラよりアマチュアカメラマンたちの行動・噂の真相を確かめようとその後1時間ほどその場にいたが、羽休めのクロツラがいつ飛び立つかその瞬間を収めようと粘る人ばかりだった。野鳥観察・撮影って此処ではこんなことやっているんだ・・・と意外に感じた初訪問日だった。
 結局、合計2時間半ほどの滞在だったが、帰りに駅に向かうメインストリートを観て腰が抜けそうだった。「コロナって何だっけ?」状態の日曜日。
 日曜日だもの、こうなるのは致し方が無い、ましてや強風でコロナ菌の飛沫もあっという間に吹き飛んでいたろう。