2021年3月7日日曜日

#3.ヤマセミのオスとメスには性格的な違いも存在する。 There are several different characters between male and female of the crested kingfisher.

  前回までは外見的な特徴を幾つか述べたが、その行動や癖においてヤマセミのオスとメスには基本的な相違がみられる。

 まず、勇敢で度胸が据わっているのは基本的にメスの方であることが多い。同時に面白いもの、珍しいもの、興味を持ったもの、特に同じ鳥類以外へのアプローチが早いのもメスの場合が多い。それに対してオスは用心深く、警戒心をなかなか無くさない。

 一般的に野生生物の生息基本は、➀採餌、②繁殖(=期間限定)、③天敵への警戒、④睡眠、⑤縄張りの保持だと思われる。この5つだと思われるが、ヤマセミにはこれ以外に⑥遊び、気分転換、が在るように思える。

 これでオスとメスが徹底的に違うのが、興味を持ったモノに対する対応行動。観察をしていてこれらを証拠づけると思われる画像と共に説明する。

 観察その1. 3年間に50回を超える対峙・観察中、観察者(=筆者)の顔・姿を認識したと思われるヤマセミつがい二羽の行動、その1.車(毎回同じ車種同じ色のレンタカー)の外に出て土手に腰かけてカメラを構えて観察(毎回薄めの迷彩ヤッケ着用)をしていると、馴染みの顔が来たとばかり、傍(5~20m)へ寄ってきてジーッと見ていて向きを変えて「ピッ!」と糞をする。

 観察その2.  まず最初2013年4月23日08:24にこの行為を行ったのはメス。次の日4月24日09:57にオスが飛んできて、少し離れた川舟の錨に留まって糞をした。この後、数年間にわたりこのつがいにより数回この行為があった(場所は同じではないが至近距離)ため偶然とは思えない。

20130423-5R7A0223.JPG 架線からのダイブ後こちらの前10mへ飛来。

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20130424-5R7A0074.JPG 架線からのダイブ後こちらの前25mに飛来。

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20130424-5R7A0076.JPG 距離25m

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 観察その3. 4月23日のメスはあくまで偶然だと思っていたが、翌24日のオスの行為を見てこれは決して偶然ではないと判断した。オスが来た時メスは架線上に残っていた。犬や猫、その他野生動物にもある「匂い付け」の様なものだろうか?

画像はすべてトリミングしているが、画像データ番号はすべてオリジナル。