サギ類が魚などを捕獲する場合、一番多く見受けられるのが堰。アユなどにとって、この堰は遡上を妨げる大きな壁に成ってしまう。
要は、この大きな壁の付近でウロウロしている魚類を狙うのがサギ類やヤマセミ、カワセミ。時にはトビなども集まって来る。何故か鵜はあまり来ないが、理由は判らない。
風連湖の場合、雪原でオオワシとオジロワシがすぐ傍で、仲良く並んでいた。時には成鳥がしょんぼりしている若鳥の所までヨチヨチ歩いて行って、心配そうにのぞき込むなど、普段猛禽類だからと想像している佇まいとは真逆の、極めてやさしい態度に驚かされた。
しかし、サギ類は同族のはずのゴイサギとササゴイがピリピリしてけっこう見ごたえのある場所争いを延々と繰り返していた。このサギ類の場合は眼が頭の側面についていて、360℃の視野を持つので、真後ろにそーっと忍び寄ったササゴイを逃さず追いやる場面を何度も観察出来た。
ゴイサギより警戒心が強いササゴイが珍しく堰の上に出ていた。
其処へ、こちら側からゴイサギがけしかけながら追い払いに出た。
追われたササゴイは対岸の壁沿いを行き来するのだった。
そうして、そーっと堰の上に着地!
‥と思いきや、瞬間体をひるがえしたゴイサギが追い払う!
今回はさらに一段上の踊場まで追いやってしまった。
そうして、多分一番採餌しやすい場所に収まるゴイサギ。