住宅街のテレビアンテナに離れて二羽のモズ。手前はオスだが後ろは?
後ろはやはりメスだった。
曼珠沙華の美しさに暫く野鳥から離れていたが、北海道のワシシリーズ、整理が出来た部分から再掲載させて頂こうと思う。
根室半島は既報の通り殆どオオワシとオジロワシの聖地の様な場所だが、ノスリ、ケアシノスリ、トビ、シロハヤブサ、ハイイロチュウヒなども生息している。
今回からは単独の姿に加えて、餌を取り合う2羽の争いシーンを集めてみた。うじゃうじゃ固まって、数羽がもつれ合っている塊りのシーンは、鶏のエサ突つきとあまり変わらず、美しくないので省く。
この争いはオジロワシ同士、オオワシ同士、オジロワシ対オオワシの3パターンに分かれるが、オジロワシ対オオワシはその強さの順列、強弱社会の立ち位置をお互い判っているので、直ぐにオジロワシが退くようだ。
これが同種同志となると、成鳥と幼鳥の闘いに置いてその強さの差が見てとれて面白い。
撮影チャンスは、風連湖の氷下漁の早朝の網上げ時の残り物を狙って集まる猛禽類の餌取り合戦だ。観光用の網上げは日中行うが、実質的な網上げは早朝行われる。其処が猛禽類の天国となり、熱心な野鳥撮影者達の稀有で至福の時となっている。
一番印象的なのが同じオジロワシの成鳥(左)に迫られてビビる若鳥。
成鳥同士だと足と足を絡めて結構続くが、決して体を傷めるほどの争いはしないのがこのエリアでの自然界の「見切り」。今後も続く氷下漁の存続を知っているので、ある面「今を逃すと餓死する」アフリカ・タンザニアのセレンゲティ高原の猛獣達とは違う自然界の争いを見せてくれる。
※実はセレンゲティ高原は、本来人間が生活していた地区(四国ほどの広さ)にアフリカ中の動物を寄せ集めて作ったある意味人工的な自然国立公園。
ご存じの通り猛禽類は眼が良い。どんな遠くからでも横取りに来る。
同じくらいの成鳥同士は激しく争う・・から美しい。
背景があると撮りにくいのだが・・・。
若鳥同士のあらそいはいつまでも続く。
闘争心を高める自主練習なのだろうか?