過去10年間の撮影データを見ても、8月というのはこちらも余り現場へ行っていないので合計20日ほどしか観察記録が無い。
いずれも球磨川本流より支流部の方が撮影記録も多い様だ。
今日ご紹介のシーンは2か月前今年の6月ヤマセミの幼鳥教育の際の給餌シーンだが、ギギという背骨に毒針を持つナマズの様なヌルヌルした底魚で幼鳥が相当手こずっている場面。
此のギギという魚は球磨川には多く、ヤマセミは勿論ゴイサギやアオサギなども好んで採餌する魚だ。但し漁師さんは背骨の毒針に刺されて手が腫れた経験をお持ちの方も多く、網にかかってもすぐに捨ててしまわれるようだ。海のゴンズイの様なものだろう。オスは真っ黒でメスは褐色の不気味な風体の魚だ。
最初は親から給餌された獲物に相当手こずっているのが見えた。
幾度か取り落してしまい、その都度拾い直していた。
場所を変えて岩に叩きつけること数十回。
それでもダメらしく、餌を咥えたまま親鳥の元へ・・・。
しかし餌を咥えて広い球磨川の真ん中を移動するなど飛んでもない事。トビなどに咥えている餌をいつ襲われるか判らないので、親鳥は必死に「バカね!来るんじゃないよ!」と叱咤している。
その剣幕に幼鳥はビビッてランディングを失敗!
餌を咥えたまま岩からずり落ちそうに・・・。
間一髪!餌を咥えて踏みとどまった。
まだ完全に親離れ出来ていない幼鳥だが、
ひとまず、落ち着いたので親は離れて他の幼鳥の様子を見に・・。