戦後、国鉄時代から特急列車に身近な鳥の名前を付けるのが流行った。ツバメが最たるもので、ハヤブサ、ハクタカ、ハト、ヤマバト、ヒバリ、ライチョウ、シラサギ、コウノトリ、カモメ・・・。急行だとコマドリ、うみねこ、ちどり。
スズメやカラス、ニワトリ・・・なんて速さを感じさせない野鳥の名は無い。その昔夜行列車が在った頃、寝台列車「ふくろう」というのが候補に挙がった事があったらしい。
そんな中で、超具体的なかわせみ やませみは、やはりユニークだろう。一度聴いたら忘れまい?かわせみに至っては名づけられた野鳥の中で一番小さい。
しかし実際にこのカワセミとヤマセミを同時に観られることは極めてまれだと思うだろうが、人吉においてはそうでもないのだ。
此処5年程、毎年数回そういう場面の撮影に成功している。今日のも偶然東京に戻って画像チェックしていて気が付いたものだ。撮影している時にはヤマセミしか観ていないので全然気が付いていない。
画面の左側から来るカワセミにヤマセミが気が付いている。
カワセミが右の岩に留まったと同時に、奥に居たもう一羽のヤマセミが降りて来た。左が親鳥で降りて来たのが幼鳥のような感じ。
カワセミは同族のヤマセミの横へ来ることが良くある。
普通、あまりこういうシーンは想定できないだろう。
ヤマセミ幼鳥二羽のじゃれ合いを見学して、ヤマセミがそれぞれの位置に戻った所で、遊んでもらえそうも無いので、カワセミがその場を去った・・・様な気がした。これが人吉のカワセミとヤマセミの日常だ。