2018年7月22日日曜日

団塊世代のジジ放談!真夏の余の憂い。 It is a thing about things that the baby-boomer generation is worried.

 少し間が空いたが、週末特集・団塊世代の爺が思う最近の「憂える事トリビア」あれこれ。

 まずは、この猛暑!メディアが騒ぎ過ぎだろう?

 東京では何と6月中に梅雨が明けてしまった。気象庁は6月29日に明けたと思われると発表したが、実際は6月22日の金曜日から抜ける様な青空が連日広がっていたので、実質的には夏至の頃から梅雨明けと言って良いと思う。年の暮れに梅雨明け日を遡った日程で修正発表するのではないだろうか。

 で、言いたいのは猛暑の熱中症などで倒れ搬送される人が余りに多いという事だ。数日前のこのブログでも少し触れたが、夏が暑いのは当たり前。

 メディアが必要以上にアジるので、繰り返しのスリコミ効果で余計暑く感ずるのだ。逆にメディアも「日本の夏は昔からこんなものです、40年前と数値的にはあまり変わりません。皆さんクーラーなど空調のお陰で体質的に耐暑・耐寒性が失われてきたのでしょう。」くらい報道すれば、状況が変わるのではないだろうか?これって、言ってみれば一億総メディア洗脳時代に成っている逆証明ではないだろうか?
数値を見る限り1950年頃からの気象庁のデータとそう大差ない。メディアで騒ぐ分一般国民が不安になり騒ぐだけではないのか?
 1995年のあの猛暑とそう変わりない気温なのに、人間の耐暑力、体力が軟弱に成っただけではないのか?
 例えば、車を利用しすぎて普段歩かなくなり、腰や関節が弱って足腰が立たなくなっている最近の地方都市の高齢者と同じではないのか?

 我々団塊世代の爺は、小中学校時代どんなに暑くても教室に冷房が入っているなどという事は無かった。皆元気に炎天下で野球や虫取りをやって育った。勿論、ラジオ、テレビ、新聞、雑誌という従来からのメディアしかなく、連日の猛暑を叫ぶようなSNS、ネット報道はまったくと言って良い程無かった。

 では、当時は今ほど暑くなかったのかというとそんな事は無い。1960年、団塊世代が小学校5~6年生の頃、東京の夏の平均最高気温は30~32℃(7月)で今とあまり変わらない。最高気温も34~6度で今年とほとんど一緒だ。今年の7月は猛暑日が過去最高日数に成ったが、これは梅雨明けが早かったことに起因しており、気温そのものが高くなったのではない。

 要は、冷暖房が発達し、人間そのものが自然の環境に適応できず「弱く」なっただけだと思う。筆者は小中学校時代主に北九州~南九州で育ったため暑さに対する適応性は都会人より高いと思う。クルマに乗っても余程暑くなければクーラーは使用しないし窓全開で風を入れて走る方だ。自宅でも扇風機を回す方が多い。

 文明の利器が発達すればするほど人間は体が弱く、頭がバカになる様な気がしてしょうがない。これは決してクーラーとスマホの事だけを言っているのではない。


 次はこの猛暑を考えて、今後2020年の東京オリンピック開催がどうなるのか?素人ながら大手広告代理店で数多くの大型イベント・催事・スポーツ大会を裏で演出・運営した経験から考えてみた。先に言うが非常にヤバいというのが持論だ。

 そもそも3.11東日本大震災の東電福島第二原発の事故を忘れさせるための、話題そらし誘致でこの2020東京開催が決まったと思っているので、今でも筆者は開催に反対している。

 東京湾に注ぎ込む隅田川、荒川、江戸川、花見川の放射線量が異常に高く、一時は海底ヘドロの線量が福島より高いと報道された時期もあった。当然魚介類は採取・摂取禁止だった。現在は制限は緩和されているだろうが安全宣言など出す担当官庁の役人達が自ら食べて安全をアピールしている報道を観た事が無い。

それに加え誘致してしまったオリンピックの準備がどんどん進む。

 そんな中、この暑さだ。2年後にこの暑さがなくなり、オリンピック開催の7月後半から8月中旬までに限り、東京エリアにだけ涼しい風が吹くなどと誰が思っているだろう?同じ環境のまま開催に成るのだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180722-00000080-asahi-soci

 筆者が憂いているのは、選手たちの事だけではない。大会を支える裏方の各種屋外運営ボランティアや輸送部隊、オリンピックに関係のない一般都民たち、高い入場料を払って生で観戦しようとする観客たちの暑さ対策の事だ。此処に全く筆者と同じ心配をしているメディア解説があった。
 小池百合子や森喜朗などは冷房の効いた特別室や都庁の中で気楽なものだが、炎天下で作業しオリンピックを支える裏方スタッフ関係者、事前の施設建設関係派が、納期合わせ最後の追い込みでバタバタ倒れるのではないだろうかという憂いだ。

 特に開催1か月前からは世界のメディア取材派の対応、本番運営に向けてのリハーサル、物資搬入、IDによるセキュリティ管理。オリンピッククラスに成ると開会式が始まりではないのだ。
 筆者がスノーボードの競技役員で志賀のハーフパイプ会場プレス対応をしていた際、CBSが3重のネットをくぐってスノボのライダー(実はジム・リッピーだった)をまだ完成していないパイプを滑らせた。完全なルール違反なのでCBS女性ディレクターのIDカードと撮影したDATを没収、NAOCへ通報。ディレクターは全ての会場立ち入り禁止となり本国送還となった。
 これが、大会五日前だった。既に2週間前には選手も会場入りしコンディションチェック、体調管理をするのだ。当然それをサポートするスタッフ、ボランティアも稼働する。筆者もたった2~3日で終る競技運営の為3週間も現地滞在した。

 今後の成り行きをつぶさに視ながら、またレポートしたいと考える。マスコット・キャラクターなども発表されたが、声も出ない恥ずかしさを感じた。例えば日本ぽいこけしだとか、ロシアのマトリョーシカに匹敵する何か日本オリジナルっぽい素材があるだろうに。