2014年11月24日月曜日

久しぶりの八代海・鳥見レポート その1。 This is the latest report of the Shiranui sea wild-bird report.Part 1.

 ヤマセミの巣立ち観測の合宿から5ヶ月、久しぶりの熊本探鳥ツアーの最終日。23日(日)八代妙見祭の日、朝7時から金剛干拓地などを回り、10時過ぎに八代駅前での飾馬奉納デモを見学、その後潮の引き始めを狙って鏡川河口へクロツラヘラサギの観察を行った。

 結果、前川河口部から順次移動したが、昨年沢山居た前川河口部の中洲小島にクロツラヘラサギは居なかった。同時にさすが満潮時には見るべきものは無かったが、ヒドリガモはそれなりに羽根を休めていた。一方で鏡川河口部のクロツラヘラサギは60羽に少し足りない感じだったが、昨年訪れた時よりははるかに多い数だった。正確な数は全体を撮影した画像でカウントしたい。

 うっかり何羽と言ってしまうと、きちんと連日観察をされている方に間違いを指摘され、鬼の首を獲ったかのようにいつまでもそれを言われそうなので、私の様に野鳥の数をカウントする事に成れていない素人はブログでは個体数を表記しない事にする。 
朝一番の前川河口部、クロツラヘラサギなどは一羽も見られず、ヒドリガモが多かった。

朝陽を受け飛ぶヒドリガモ

 金剛干拓地の最端部から内陸部を見ると南西方向へ飛ぶヒヨドリと思われる(これも確実にそうだとは言っていない、念の為)群れを発見。画面に見える3倍の規模。全部紹介すると一体何の画像だか判らなくなるため30%程度を表示。朝9時。

一方天草方面の海面は500m沖合いをカワウの群れと思われる集団が飛行中。

満潮の堤防手前でカンムリカイツブリのつがいと思われる二羽を発見。

以前、2003年頃球磨川の萩原橋から見たことが一度だけあった。

まだ晩秋の朝陽を受けての画像なので本来の色は見えない。

堤防の上にホオジロ、ジョウビタキとチェイスを繰り返していた。

堤防内側にはタヒバリが顔を出していた。

この後、一旦八代駅前に飾馬のパフォーマンスを撮影に、其処で事故を目撃。







2014年11月22日土曜日

架線の上での偶然!鉢合わせ? The accidental encounter on the overhead wire!

 球磨川本流上に掛かる架線は人吉盆地内に数か所あるが、今までの観察上の経験値からヤマセミは自分より大きな同類には警戒心を怠らないが、自分より小さな同類にはまるで警戒心を持たないような気がする。これはどの動物でも同じことだろうか?猫が近所で喧嘩する際、アフリカでライオンや豹が喧嘩する際、相手より大きく見せるため背中を丸くして唸るのと同じで、ヤマセミも同じヤマセミと喧嘩する際は羽を広げて大きく見せるしぐさをする。それはまた別の機会のご紹介したい。

 今日の画像は、架線上でほぼ同じ場所にランディングするヤマセミとハクセキレイが危機一髪ギリギリの間隔で隣り合わせに架線に留まるシーン。

撮影する方は当然ヤマセミしか見ていないので上からセキレイが下りて来ているなど考えもしなかった。後で画像をチェックして大声を出して笑ってしまった。

この時2羽の野鳥たちは何を考えていたのだろう?

動体視力に長けた野鳥だから簡単に見切っていたのかもしれない。この画像だけ1枚見せれば、良い瞬間だと思うだけだろうが、流れで見ると間一髪の生態が見えてくる。

お互いを見合わないで、平然としているのは当たり前の事だからかもしれない。




2014年11月21日金曜日

ハクセキレイの伝令? Japanese Pied Wagtail conveyed the death of the 18-year-old pet dog to me.

 昨日の朝、球磨川土手の車の中からヤマセミを狙っていたら、窓をコンコン叩くものがいる。エーイうるさい!と思ったらハクセキレイの若鳥。
 いつまでもボンネットを行ったり来たりして、こっちを見ながら遊んでくれと言わんばかり。
 結局、開いていた運転席側の窓から車内を抜けて助手席の窓から出て行った、それも同じことを2回も繰り返したのだ・・・。

 ナンナンンダこいつは?と、思ったら少し経った頃、一家で介護をしていた18歳の愛犬ジャンプがついに天に召されたという電話を娘から受け取った。まさかハクセキレイはそれを告げに来たのか?涙が止まらなかった。


残念ながらこの日はヤマセミのお出ましは無かったが・・・。

やたらコンコン叩くのは何なんだ?

尻尾まで振ってアピールしていた。

夕方になるまで変な事があるものだと思っていたが・・・。




5か月ぶりの生ヤマセミ、お出迎え!その2. I took several photos of crested kingfisher at Hitoyoshi. Part2.

 毎日球磨川の朝霧が晴れるのは午前9時過ぎのようだ。したがってその中での撮影は困難を極める。いくつかのポイントを順繰りに回って、その場所らしい画像を収めようと努力はするものの、ヤマセミが居ついて活動する場所は南側に崖を背負った環境が多いため、早朝から昼にかけては朝霧と逆光の二重苦の中での撮影となる。

 しかし、粘るのだ。粘ってヤマセミの声が聴こえさえすればもうしめたモノ。今は採餌の最中なのか?採餌が終わって休んでいる時なのか?嫁取りの最中で落ち着かないのか・・・などなど。生態を注意深く見守れば撮影への心の準備ができる。えーと、ヤマセミは何処だろう?何処だろう?あ、居た!サー撮ろう・・ではまず良い画像は収められまい。下積みが必要。ヤマセミの気持ちになって探せば意外に早く見つかるはずだ。

 今日はせっかくの紅葉シーズンだから紅葉の崖の前での活動を超長玉で収める事にチャレンジ。運よく数少ないモミジの横で留まってくれた。逆光なので少々色的に厳しいか?

此処の崖は黄色い紅葉が多いが、何故かヤマセミが留まるのはこの枝が多かった。

右へ黄色い葉の中を飛んで移動。

そのままホバリング状態に入ってダイブ!

見事にドンコ系の底魚系の黒っぽい餌をゲットした。処理に相当時間がかかった。

何度も水浴びを行ったが、滑りの多い餌だったのだろうか?

餌が大きかったのか、まずかったのか。しばしこのまま。手前はヨシガモ、別名ナポレオン、そういえば最近ナポレオンの本物の帽子が相当な値段で落札されたらしい。


2014年11月20日木曜日

5か月ぶりの生ヤマセミ、お出迎え! I took several photos of crested kingfisher at Hitoyoshi.

 6月3日以来の人吉市、ヤマセミがちゃんと居てくれるかどうか心配だったが、相変わらずのポイントにしっかり居てくれた。但し、丸1日掛けて全ポイントを回った限りでは、世代交代が行われているような気がした。子供が親の縄張りに入れ替わっているような気がしてならない。

 特に球磨川本流、川辺川のヤマセミは非常に活性化したチェイスが毎日のように行われた。これは今年生まれた若鳥同志、あるいはメスを事故や病気で亡くしたオスが、新しい伴侶とペアリングを行う時期なのだろう、今までオス同士のバトルしか画像に収録できていなかったが、メス同士のチェイスや争いを目撃したので、もう少し生態を詳しく記録したい。

 若い個体にしかできない芸当なども色々記録できたので、今回は収穫が多いようだ。今回の撮影はすべて車の中からのもの。

若い個体だからバランス感覚が良いのだろうか?

小さな足で竹竿のてっぺんで器用に向きを変える。

逆に小さな足だからこそ留まれるのかもしれない。

正月、消防の出初式のようにも見えた。

メス同士のチェイス、約1時間も続いた。オスも1羽いるのだが観ているだけ。

こちらは同じエリアで「つがい」のランデブー飛行。

仲良くこれまた30分以上飛び回っていた。



2014年11月19日水曜日

南阿蘇でジョウビタキとアトリ。 Daurian Redstart and Brambling at Southern area of Mt.Aso.

 南阿蘇レポート最終日はジョウビタキの雌雄とアトリ。いずれも湿地エリアの水場での撮影。このエリアはビジターセンターで説明を受けたとおり、根気良く待っているといろいろな野鳥がやってくる。もちろん目立つ真っ赤とか黄色い色のヤッケを着ていると野鳥も警戒するようだ、なるべく草色・カーキなどの地味な色が良いのではないかと思われる。

 同時に何度もレポートしたとおり、野鳥の先祖は恐竜!恐竜は動くものなら何でも食べようとするらしい。映画「ジュラシックパーク」でも、「動くな!絶対に動くな!動いたら獲物だと思って襲ってくる、動かねば見えない・・・」と、何処まで本当だかわからないが映画の中で言っていたのを思い出す。実際チラノザウルスなどに出遭ったことのある人間がいないので本当かどうか証明はできない。

まずはレデイ・ファーストで雌のジョウビタキから。

熊本県エリアでヒンカチと呼ばれる意味が良く判る。カタッカタッと鳴いていた。

お約束の様なブランコに留まってくれた雄のジョウビタキ。

湿地の柵に留まった雄。

ミネラルが浸み出して異様な色の湿地帯でアトリ。

どうやら来ていたのはこの個体だけのようだった。

周りにいたミヤマホオジロを追い散らして水場を独占していた。






2014年11月18日火曜日

南阿蘇野草園、レポート第2弾。 The second report of Wild-birds in Minamiaso wild flower garden.

 その昔東京のラジオ関東で毎日夜遅くに流れる「昨日の続き」という短い帯番組が有った。大橋巨泉、前田武彦、永六輔、はかま満緒など日本のテレビ文化創世記の立役者たちの名物番組だった。それとは関係ないが今日のブログは昨日の続き・・・。今日の主役はマミチャジナイ(眉茶𪃹)古い言葉で眉が白い茶色いツグミ・・という意味だそうで日本語。

 4年ほど前、乗鞍岳の国民休暇村に何かの合宿で泊まった時に、ヒレンジャクとこのマミチャジナイが沢山居たのを覚えている。時期的にもちょうど今頃だった。南阿蘇の休暇村裏にはキャンプ場や野草園があるが、その双方を行ったり来たりしていた。それ以外の被写体も含めてご報告。

 
一瞬アカハラ?とも思うほどだったが白眉でマミチャジナイと。

此処まで化粧が濃いとまぎれもないマミチャジナイじゃない?あまり化粧が強いとガビチョウって感じに見えなくもなかったりして。盛んに湿地帯で水をお飲み中。

ちょうど陽も当たり判りやすくなってきた頃。

後ろ姿はちょっと自信なし。シロハラかもしれないしアカハラかもしれない。間違えると鬼の首を獲ったようにいつまでも言う人もいるので、断言しないでおこう。何も野鳥は図鑑通りの個体ばかりではないのだ。生で見るといろいろな個性・個体差があるのだ。

ミヤマホオジロに似てはいるが黄色くないのでカシラダカ?それともミヤマホオジロ?

これもカシラダカのように感じたのだが・・・。

水飲み場を超越した梢で一人コーキー、コーキー鳴く単独イカル。