2013年6月12日水曜日

2007年豊岡に行ったらコウノトリがいた!

2007年まだ博報堂の現役時代、日本文化デザイン会議というローカルイベントで兵庫県の豊岡という僻地に行った。とにかく遠い!大阪から福知山線であの鉄道大事故のマンションの横を抜けて福知山で京都から回ってきた山陰本線に合流するか、姫路から播但(ばんたん)線で和田山で同じく山陰本線合流するかしかなく、いずれも超ローカル鉄道路線だ。ただ一つ!その3線とも必ず谷川に併走するので、いかにもヤマセミが居そうな場所を通るため眼が疲れてしまうのが難点。伊丹空港からプロペラ機が日に数回但馬コウノトリ空港というちっぽけな空港に往復している。

 冬は雪が深く、産業はなんと鞄の製造で日本一だとか。冗談みたいな鞄の自動販売機が街中にあるという。しかしこの町が有名になったのはズワイガニとコウノトリだろう。日本文化デザイン会議というのは自称・他称の文化人達が寄ってたかって文化祭の発表みたいな事をやるってどーしようも無いイベント。気位だけは高いが、そのくせ一般社会常識を殆ど持ち合わせない輩が自己満足の発表会をやるって寸法だ。まあ、博報堂って大きな総合代理店が「こんな事も一応やってます」的なメニュー・イベントだ。担当した当事者が言うんだからそう思って間違いない。

 私が担当したのはせっかくコウノトリが自然繁殖して2年目だったのに其処にスポットライトを当てずに、そのコウノトリを育てる過程で農薬使用を止めたコウノトリ米という無農薬のお米を使った料理教室だってんだから面喰った。その時はやたら目がデカすぎるお姉さんが料理の先生で、キンキン声で色々料理を作って舞い上がっていたような気がする。約2か月間事前準備で一緒に仕事をしたっきりだが、後に変な男を別の女優と双股を掛けられたたとかでメディアを賑わしてくれた園山真希絵という名の人だった。

 で、その豊岡に行ったら幸運にもコウノトリが大空を舞っている場面に出くわして早速仕事をほっぽり出して撮影したのは言うまでもない。コウノトリを育てるために農薬をやめ自然環境を整えたのだから、当然コウノトリ以外の野鳥にとってもすごく良い環境になった訳で、数多くの野鳥が増えたという。

 
まだ自然放鳥されて2年目だったので羽根の裏には目印の色が付いているし
足環はまるでビートルズのリンゴスターの指輪みたいに沢山ついている。
 
日中こうやってサーマル(=上昇気流)を利用して円を描いて上へ上へと
上がっていく。 
 
町の中心部から1kmの河原にキジのオスが沢山いる。熊本の人吉でも
これ程はいない!凄い田舎であることの紛れもない証。
 
 
 

2013年6月10日月曜日

■オリジナル写真集発行の勧め


  YAMASEMI WEBのサイトのGALLERYの項でも勧めているが、団塊の世代の方々はそろそろ自分の生きてきた証でもある「作品」を残す準備をする事をお勧めする。医療技術の発達、情報の進化で我々は長く生きられるようになって来たが所詮100歳までは生きられないし元気でバリバリ動き回れる時間もせいぜいあと10年~15年だろう。

 ちなみに「作品」といっても決して自分の子供の事ではない。「それだったらあちこちに陽の目を見ない作品が有るんだが・・・」と言ったアホな友人がいたがその事ではなく、陶芸品や絵画や写真などのアーティスティックなモノだ。もちろん家を一軒自力で建ててしまった人も知っているし、自分でも物置とガレージの一部は木材を買ってきて日曜大工で建てた。

 しかし、此処でのお勧めはあくまで写真の領域からは逸脱しない「自分だけの写真集」制作のお勧めだ。ズバリ費用は新しい望遠レンズを買うより安い!価格ドットコムで検索してもCANONの場合純性レンズEF600mm一本で100万円は下らない。500mmでも96万円以上だ。これを購入してどれだけ自分の撮影した画像に効果が有るだろうか?APS-Cタイプのデジタル一眼からフルサイズのデジタル一眼に替えた時程の思わず声が出るほどの効果は無いだろう。

 その費用の半分で今まで撮影した自分写真を一つのアナログの印刷物「写真集」にして親類縁者・友人に配る事がどれだけ自分の存在感向上に貢献するか判るだろうか?もちろん一番の狙いは自分の子供たちに「親」として残せる数少ない具体的なオリジナル作品という事になる。

 写真集といえば大きな書店の奥深くにビニールを被せられて中を見られない様なものも多い。野鳥や自然界の生き物を被写体とした写真集は価格も高く立見はするが、買うにはちょっと気が引けるものが多い。で、いつか自分でもこういうの作ってみたいなと思いながら、パソコンの中に撮影した画像データを残したままあの世に旅立っていくアマチュア写真家のなんと多い事か。

 此処で私のお勧めだ、20万円のレンズを買うなら、20万円で生涯たった1つで良いから自分の写真集を創って皆に観てもらおうよ!プロが沢山居る中で、あるいは自分より遥かに高額の上級機種で撮影しているうるさい自慢げな写真仲間がいる中で「私なんかまだまだ早すぎる」と思いながら皆死んでいくのだ。はたしてそれで良いのか?

2007年に自分用に初めて作った写真集インクジェットで7冊だけ作成
 
2011年5月に発行68頁フルカラー 1000部作成熊本県内で無償配布
 
今年2013年5月末発行148頁フルカラー 750部作成現在配布中


 写真の出来・不出来は決して使用している機種の優劣で決まる訳ではない。何をどの様な視点で撮影し訴えるか・・・これに関する要因の優先順位で撮影機材の優劣ははるか下の方に位置する。撮影者の観点・感性・演出力の方が遥かに重要だ。野鳥だけでも良い、祭りでも良い、東京に残る下町風情でも良い、自分が育った日本の田舎の原風景でも良い。テーマを決めて1年間ひたすら撮り続ければ相当な枚数に成ろう。ただやみくもに手当たり次第撮影しまくる手法は好きではない。あまりに撮れた画像の偶然性が高すぎるから次に続かない・・・。

 撮れた画像を分類して構成してゆく、この過程がとても面白い。シャッターを切った瞬間の事は不思議と覚えているもの、だからキャプションを書こうと思えば頭に浮かんだそのままを書けばよい、日記と何ら変わらない。別に一言で良いのだ。

 
 この一連の、思い立つ、撮影する、パソコン処理する(外注可能)、写真集の編集をする、出版する~の作業には、如何に人間を長く健康で生きさせるかの要素が沢山入っている。

 何百人ものサポーターのお蔭でエベレストの頂上に立った三浦雄一郎氏も実際一人になってしまえば我々とあまり変わらないと思う。別にセサミン飲まなくても「目的意識」とそれに向かう「気力」さえあれば彼の様に自分の目標は達成できるだろう。  

 彼に最初に生で会ったのは1966年富士山直滑降成功の記念展示会が東京都内のデパートで行われた時だった。サインをもらって、彼が使用した波多スキーのメタル板に憧れて同じブランドの板を買ったが1シーズンで先のカーブ部分が折れてしまった。しかし彼はスポーツの世界での目立ちたがり屋第1号だったのではないだろうか?80歳までそのテンションを落としていないのは凄いと思う。

 この三浦雄一郎の狙った山の頂点に立つという行動と、我々の撮った画像でオンリーワンの写真集を創って人に配る・・・は底の部分で完全に繋がっているのだ。 

 
 

 

2013年6月9日日曜日

■ヤマセミ以外のGALLERYを拡張します。

   突然だが、このYAMASEMI WEBへのリクエストに答えて行こうかと思う。開始早々3週間強で1000アクセス超えを頂いた読者の中から、ヤマセミ以外の日光戦場ヶ原や東大植物園の野鳥画像をもっと観たいとのリクエストがCONTACT US経由で幾つか届いている。

 このブログのアクセスデータを分析すると閲覧頻度でも日光の野鳥の日付が多いデータが出ている。そこで、今までヤマセミ以外の野鳥を撮影したストックからエリア毎にGALLERYを新設する準備を行っている。日光エリア、北海道エリア(札幌円山公園、千歳川流域、野幌森林公園、霧多布湿原など)、八ヶ岳、蓼科、霧ケ峰八島湿原、東京三鷹野川流域、北九州小倉の足立山界隈、熊本県内阿蘇山、江津湖、長崎半島、英国イングランド、ロンドン近郊キューガーデン、エデンプロジェクト、西オーストラリア・マーガレットリバー、ハワイ諸島など結構気が付いたら広い範囲の野鳥を紹介できそうだ、乞うご期待。

沖縄那覇市内でマングローブに留まるギンムクドリ
 
 
西オーストラリア・マーガレットリバーで全身ブルーメタリックの凄い野鳥を撮影
あるワイナリーのブドウ畑に居た。ワイナリーは野鳥天国!
 
ウィキペディアでみるとSplendid Fairywrenのようだ。
 
こちらはメジロキバネミツスイNew Holland Honeyeater
マーガレットリバーのホテルの中庭で撮影。
 
こんなのが沢山居る海外に行けば、迷鳥・珍鳥・旅鳥の檻の中にこちらから
行くようなものだから目移りしてしょうがない状態。西オーストラリアは
町中オウムやインコが日中から飛び回っているので動物園の中に町が有る
感じだった。野鳥目当てに行かれる場合は相当な覚悟が要る。
 
 


2013年6月8日土曜日

Canonのサービスセンターは素晴らしい!

Canon EOS 5D・MarkⅢのボディに埃が入ったようなので掃除をしてもらうと共にファームアップ(ソフトのバージョンアップ)をしてもらおうと、保証書を持って新宿のCanonサービスセンターに午後向かった。
 すぐに受け付けてくれて、ボディの中身をチェックしてくれて、センサーとファインダー周りを掃除する事になった。もちろんファームアップもお願いした。これにより2倍エクステンダーを使ってEF300mmF4L IS USmレンズを600mmで使用してなおかつ中心部でAFが効くようになるため守備範囲が一気に広がるって寸法。

 やはり600mmの大砲レンズは手持ちで野鳥を撮影するスタイルの自分にとっては取り回しに無理が有る。もちろんコスト的にも・・・。300mmに2倍のエクステンダーを付ければ600mmにはなるが、AFは効いてもスピードは遅いだろう。しかし最近は50-500mmZOOMのシグマを使ってもフォーカス(ピント合わせ)はマニュアルを多用し始めたのであまり気にならない。軽い事が最大のメリットになると思う。

 これらを依頼して、掃除に掛かる2時間を利用して新宿から秋葉原界隈のネット販売ショップにEF X2-Ⅲエクステンダーを購入に行き戻ったら、埃で汚れていたのでフォーカススクリーンを交換しておきました・・・だと。新品を購入した時のファインダーに戻っていた、もう感激。本来サービスセンターでは出来ず修理工場へ回す作業なのだが「ヤッテクレタ」

 
 このサイトにも出ている「川辺川・球磨川流域の山翡翠(やませみ)」をこのカメラで撮って作ったので、差し上げます。と2冊カウンターの担当者に贈呈した。野鳥撮影が趣味という担当者も写真入りで掲載されていたのできっと観てくれるであろう。意見など聞かせてほしい所だが・・・。

 Canonの1952年頃米国での取り扱いマニュアルを前回アップしたが、Canonのサービスは脈々と現在に引き継がれていたようだ。



2013年6月5日水曜日

■誰のアドバイスが一番か?

 
 写真撮影をしていて、誰のアドバイスが一番か?以前はビックカメラやヨドバシカメラの売り場のお兄さんの話や、キャノン・ショールームのお姉さんのアドバイスなどを訊こうと思っていた時期も有ったが、最近は一緒に同じような被写体を撮影している同好の師の経験談を一番重要視する事にしている。

 いろいろ試した結果、売り場に居る販売員は決して我々と同じ量の撮影、同じような被写体、特に野鳥の様な動く被写体だったり、なかなか出遭う事自体が大変な野鳥相手の撮影など出来ない、したことが無い者ばかりであることが判明。レンズに関してもデジタルカメラ本体のボディに関しても、ほとんどが「売るためのセールストーク」の域を脱せず、親身になって相談になど乗れるレベルには無い事が判明。ある意味実践的撮影に関しては素人だという事がよく判った。偉そうに決めつけたような物言いをする販売員もいるが、「じゃアンタは実際どんなものをどう撮影しているのか?」と訊くとほとんど口ごもる。

 一方でメーカーのショールームに居る説明員も実際自分で撮影に行っていろんなものを撮影している人は極端に少なく、マニュアルの中身は精通しているのは当たり前だが、他社の同クラスとの競合部分の実践比較などを訊くとマニュアル上での数値などの比較はできるが、実際構えて撮ってパソコンで処理する際に・・・などと話し始めるととても困った顔をしてしまう。

 ましてや自分で撮った画像の写真集などを例に、このシチュエーションの場合もっとこうするためにはどうしたら?と聞くと全然判らないと言われてしまう。要は販売員や説明員は自分で実際年中撮影している訳ではないので実際の場面での取り扱いやアドバイスに関しては目から鱗・・的な説明を期待しても無理という事。所詮は造る側の「こうであるつもり・・・、こうなはず・・・」だからプロカメラマン並みのアドバイスは期待してもダメ!という事。もう少しこのあたり実戦経験のスタッフを用意して欲しいと思うのだが如何?

 ここに1950年代のCanonがUSA米国で販売していた機種のハードカバーの説明マニュアルが有る。2機種の取扱説明書であり、撮影に関するアドバイス、実例まで入れた立派なモノだ。Canonが如何に米国でそのメーカーとしての信頼度を得ようと努力していたか判るものだ。今の1億総カメラマン時代に有っても、この様な手厚い、解りやすい説明書を付けるのがメーカーとしての本来の姿ではなかろうか?

 消費者側はもう諦めてしまっているが、1本100万円、軽自動車と同じような価格のレンズやボディを売るのであればそれに見合った「ケア」が求められてもバチは当たるまい。

1952~55年頃のCanonVとIVS2のマニュアルだ。
 
日本では発売されていないようだ。
 
被写体にあのシュバイツァー博士が出てくるのだ、驚いた!
 
小学校時代誰もが偉人伝を読んで尊敬する人物のトップだった人。
 
 
 


2013年6月3日月曜日

■人物の撮影について・・・・1.


 自分には4歳年下の画家で学校の先生を長年やっている弟がいる。大学も全く同じ大学の同じ学部を出ているが、絵の才能ははるかに彼の方が勝っている。大体からして人物を描けるという事をとってみても彼の方が数段上だ。黙々と描くタイプで、私のように気まぐれな性格ではない。私などは絵画室で前の日に描いた自分のキャンバスが翌日登校してみて見当たらず探しまくった事が有る。要は前の日、自分が描いた制作途中の絵が判らないほど毎日気分が替わるという恐ろしい性格をしている。だから一日で描き上げられる水彩ばかりやっていた記憶が有る。

 少し話が飛んだが、この優秀な弟が在学中、「絵が描けなくなった」と頭を抱えた事が有った。自画像を一生懸命描いたのだが学校で他の仲間たちから「似ていない、何かが違う」と言われて潰れそうになった時期が有った。あまりに落ち込んでいるので話を聞いて、作品を見せてもらった。瞬時にピンときた。
 「お前さー、どうやって自画像描いてんの?」と描き方を訊いたら鏡に向かって自分の顔を見ながら、その横にワトソン紙を水張りをしたボードに向かって描くのだった。
 そこで、弟に説明をした、「あのね?鏡は左右が逆になっているの判るよね?だからお前が描いている自画像は左右が逆なの。だからこうやって描いた自画像を鏡に映してみてご覧、これが他人が見ているお前の顔、すごくよく描けているよ問題ない!」弟は翌日大学でそうやって皆に自画像を鏡に映して見せた所もの凄い反応だったという。 翌日から弟は天才と呼ばれるようになったらしい。

ウィキペディアより転載
 

 
写真もこれと同じだ。「私は写真映りが悪いの、だから写真撮られたくない」と言うご婦人が多い。「私、写真映りには自信が有るの!」と言う御仁には滅多に出遭ったことが無い。もしいたら普段からあまり良くご自分の顔をよく見ていないか、余程眼が悪いかどちらかだろう。
 つまり、人間は自分の顔を鏡に映った顔だと小さい時から思い込んでいる。左右逆の画像が自分だと思っている訳だ。しかし写真に映った顔は見慣れた鏡の中の自分ではなく鏡とは左右が逆の本当の姿だから「違う、似ていない、アタシャこんな顔じゃない!」になる。
 この辺りを「写真映りが悪いから・・」と尻込みする御仁に説明してあげると非常に納得する。

 一般に普通の人々は撮れた写真を視て、「良く撮れているじゃない?」と批評する事が多いが一体これは何を褒めているんだろうか?高いカメラだから良く撮れているとカメラに感心しているのか?撮影者の撮り方が良いから誉めているのか?想像や期待以上に自分が良く描写されているから自分で自分を歓んでいるのか?

 人物を描写するというのは油絵でも写真でも結局は同じ悩みが有るような気がしてきた。特に描写された被写体がモノ言う場合は特に大変だ。

2013年6月2日日曜日

野鳥の撮影について その1.

今までは、普通の「被写体」を限定しない撮影に関して述べた。この先はこのWEBサイトのヤマセミには限定しないが野鳥全般に関しての撮影について述べたい。
 本サイトの基本的理念にも通ずる私の野鳥撮影に関する姿勢だが、人より多くの野鳥を撮影したい、あるいは他の人がまだあまり撮影できていない珍しい野鳥を撮影したい・・・という願望は殆どと言って良いほど無い。

 基本的に前にも述べたとおり、野鳥は航空機と同じで、空を飛んでいる時が一番美しいと思っている。その他採餌の為の行動、野鳥の野生生活の中での動きやしぐさが美しいと考えているのでただ木々に留まっている画像だけでは納得できない。
 当然、生活の一瞬を撮影し、その行動の背景・意味を撮影後の画像を分析するのが楽しいのだから、綺麗な画像を収録する事より意味の有る瞬間を切り取る方が遥かに重要だと思っている。
 だからノートリ(=ノートリミングの意、鳥がいないという意味ではない)などと自慢げな画像は意味が無い。ノートリの意味は、其れだけ近くに写せる高価なカメラ機材を持っている・・と言う自慢か、其れだけ被写体の傍に寄れたぞ・・という自慢以外の何ものでもない。高速で不規則に飛ぶ野鳥を画面の真ん中にジャストピントでノートリで捕えた画像が撮れたとしても、喜ぶのは当然だろうが、決して自慢する事ではないと思う・・・。

 野鳥の撮影をし始めた当初は、近所の野川に行けば必ず居るカワセミを撮るのが恒例になっていた。川の草木に留まっている姿や、ホバリングの最中羽ばたきながらも空中停止している姿を捉えて喜んでいたが、すぐに飽きて狭い水路を高速で飛ぶ姿を何とか撮ろうと努力した。しかしこれが成功するまでには相当な鍛錬と努力の時間が必要だった。

 まず、基本的に野鳥を撮るには明るい望遠レンズ、其れも焦点距離の長い(=倍率の高い)超望遠レンズでしか撮影できないと思い込んでいた。これが間違っている事に気が付くのに半年ほど掛かった。だから、OLYMPUSの様なフォーサーズ系のカメラ(望遠レンズが倍の焦点距離になる・500mmだと1000mm相当になる)あるいはAPSーC系だとCANONの場合1.6倍になる(500mm=800mm相当)になるのがメリットだと思い込んでいた。多少重たくても我慢して

しかし・・・

 焦点距離が長ければ長いほど大きくは写るが、被写体の野鳥が画面にちゃんと入るまで時間が掛かる、AF(=オートフォーカス・自動ピント合わせ機能)が焦点を合わすのに時間が掛かる。木々の間から向こうの空が見え隠れする背景だとAFが迷っていつまでもピントが合わない場合が有る。

 カワセミが水面を高速で飛ぶ姿を映すには、これらの勘違いが大きく自分の前に立ちはだかって邪魔をしていたのに気が付くのに1年!気合入れてカメラとレンズで3kgを右手で取り回したおかげで早々に上腕骨外側上顆炎(テニスエルボー)になってしまった。

 

2006年自宅そばの野川で撮影した最初のカワセミの飛翔、右端にちょっと。
フォーサーズ・200mm(実効400mm)
 
2013年同じ野川で撮影したカワセミの飛翔、画面真ん中に
 
同日、ダイブの瞬間追い写しフルサイズ500mmZOOM
 
2006年から7年間の間にOLYMPUS Eシリーズ、Canon 7D、
Canon5D‐MarkⅢと変わったが、機材の変化と同様撮影の訓練・技量
も変化し続けた。