2024年9月30日月曜日

団塊世代は本格的に断捨離・シンプル生活化作戦を開始した。The baby-boom generation began a full-fledged decluttering and simplification life strategy.

  団塊世代ど真ん中の筆者はこの世代のほとんどの人たちと同じで結構モノ持ちだ。更にあるジャンルに関しては自分でも呆れるほどのコレクターだ。

 しかし、いわゆる団塊世代にありがちなミニカーやアニメキャラクターのフィギュアコレクターとか、いかがわしいビデオのコレクターとかではない。ましてや戦中派のような映画スターのブロマイド集めではない。

 主なものはビートルズやベンチャーズといった団塊世代がはまった音楽アーティストが使用したギターコレクション(同じブランド、型番・4本保有)。その時代のアーティストの輸入レコード(3,000枚保有)、ライブコンサートのチケット(78枚保有・PUFFY以外はすべて海外アーティスト)。

 一時は切手や鉄道の切符などもコレクションしていたが、切手は実際に郵便物に貼って使い、鉄道の切符は断捨離を始めた初期に友人に無償で譲渡した。

 次に大きな断捨離対象物は、仕事で使用したりこのブログのネタを散々撮って来たカメラ。

 最初はOLYMPUSのシリーズだったので、フォーサーズ(後にマイクロフォーサーズ)で画角がフルサイズの面積1/4というタイプの一眼デジタルを使用していた。

 野鳥を撮影するようになって大倍率の超望遠が適していると思い(その時は)フルサイズ換算の倍のサイズで撮れるOLYMPUSじゃなきゃぁ!と思い迷わず愛用していた。


 しかし、野鳥撮影に3年ほどして慣れてくると、遠くからレンズで近寄って撮るより、野鳥の生態を学び、よく観察をして自分で生の野鳥に近づいて撮影することに慣れた為、フルサイズで撮影することが写真集の原稿にするにも良い事が判りCANONのシリーズに換わって行った。

 で、OLYMPUSのシリーズは旧友にケースごと持っていたフルセットをプレゼントした。Facebookで毎日のように画像を投稿している彼なら、写真撮影をより盛んにしてくれるだろうと思ったからだが、予想以上にはまってくれてカワセミや夕陽、その他の被写体を随分撮影している様だ。保湿乾燥箱に死蔵して埃を被らせるより、はるかに良い事だと思う。機械は使ってナンボ・・・。

 筆者Canonに交換して以降、2010年~2023年の間が自分の野鳥撮影の全盛期と言って良い。

 特に希少種ヤマセミ中心に観察をするための東京ー熊本往復は80回近くにもなり、人吉市・八代市での宿泊回数も300回を超えた。当然収録した画像数も数十万カットに及ぶ。

 此の最盛期を支えたカメラは、ボディがEOS7DMarkⅡ、EOS5DMarkⅢ、途中からEOS1Dxが入る。しかし1Dxは連写能力は優れているもののシャッター音がうるさくて、滅多にない事だったが同じ被写体を狙う撮影者が傍に居る時は迷惑になると思い、あまり使用できなかった。

 シャッター音で野鳥が逃げたなどという事は一度も無かったが、ミラーレス・デジタルの唯一の利点はこのシャッター音が静かという事だと思う。

 そこで、まず一番自分的に高価なこのEOS1Dxを売却処分した。

 ネットで下取り相場をいくつかチェックし3か所の下取り屋さんへ赴き、実際に査定をしてもらった。あまりに低ければ売らずに自分で使うか、友に上げようと思っていたので気楽だった。

 3か所での査定価格は、A=6万5千円、B=4万5千円、C=6万2千円 ネット上での査定価格差よりはるかに実際査定で差が出るのには驚いた。

 中でも日本中にチェーン店を持っている関西系の「カメラのキ〇ム〇」では昼過ぎに遅刻してきた店長と思しき白髪高齢者(実は筆者と同じ位か?)が色々診ていたが、メディア(コンパクト・ディスクオンリー)の差込口の開け方が判らず「どうするんでしたかねぇ?忘れてしもうて・・。」と言い出す始末。

 日本で一番というお店でも実態はこんなものだと呆れてしまった。持ち込んだ筆者が本当に所有者か否か疑われたのかとも思ったが、支店長出勤の前に査定チェックをしてくれた若い女性の念入りなチェックは非常にまともだったのでそうでは無いと思う。

 一方で、10年以上前にも一度訪れた横浜の人気店では、査定自体が10分で終わり金額が出た。この店の査定は多少安かったが後に500㎜f4レンズを査定してもらった際は先ほどの「カメラのキ〇ム〇」より15万円以上高い査定をつけてくれた。査定してくれる店を選ぶのは豆に足を運び非常によく観察して決める必要が在ろう。同じ物件に20万円近い査定の差が出るというのは信じられなかった。

 一体どうなっているのだろう此の業界は?



 大体ネットでの査定表示は殆ど新品か未使用品に近い価格なので鵜呑みにしてはいけない。期待してはいけない。下取る店の在庫状況など現物を持ち込む前に一度訪れておいて店員に話を訊いていた方が良い。

 結局、持っている機器の中で最高価格のモノを今回予想以上の価格で売却できたのは良かった。

 CANON EF500mm f4⇒新品購入価格時の1/3弱で、EOS1Dx⇒新品購入時の1/5強で。

 カメラの方はシャッター回数など普通の人の数倍多いが、三脚を使用しないので外観のダメージはほとんどなかったのが幸いした。

 500㎜レンズの方もほとんど三脚を使用せず手持ち撮影が多かったのと、雨除け刺激除けの迷彩ストレッチカバー布を常時被せての使用だったのでダメージが少なかったのだろう。

 あとは残ったエクステンダーを処分すれば、ボディ2種、ズームレンズ3本となるが、三脚を使用しない団塊世代には充分な装備だと思う。もっと早く処分しても良かった気がした。