2022年4月18日月曜日

団塊世代は東京の桃源郷・秋川渓谷にもう一度行ってみた。その一。 The baby boomers went to the Blossom Paradise, Akikawa Valley in Tokyo again. Vol 1.

  二日間降り続いた台風1号の影響による春雨がやっと上がった土曜の朝、再び2日前初めて行った秋川渓谷の乙津花の里付近に行ってみた。台風の影響で2日前でも既にピークを越えていた桜系は随分花びらを散らしていた。

 本来は尊敬する写真家佐藤秀明さんの「あやしい探検隊(山岳部)メンバーと歩く、全部咲いてる‼春の秋川渓谷」という催事に参加予定だったのだが、家人の一人が他県の親類宅で新型コロナの濃厚接触者の疑い(2日後に無事放免)となり、家の仕事をしなければならず参加受付の期日を過ぎてしまい、残念ながら参加できなかったものなのだ。

 ただ、2日前に小ぬか雨の中、2時間ほど滞在してその素晴らしさと現地の位置勘、土地勘を頭に入れられたので、再度個人で訪れる事にしたのだ。

 それに、景色・花、もそうだがメインはやはり本業の野鳥になってしまうだろうという予測もあったので単独行がふさわしいとも思ったものだ。3日前の単独行はロケハンにもなった訳で行動に無駄は一切なかった。


 ウイークエンド土日の2日間だけ走る「ホリデー快速あきかわ」を活用しようと思ったが、時は新緑の季節、高齢者の元気なグループで満員にちがいないと踏んで、ローカル乗り継ぎで武蔵五日市へ向かった。

 バスも目的地別に言えば1時間に一本レベルの頻度だが、こちらの目的地はすべての方面へ行くバラバラのコースが必ず通る重要なハブポイントだ。しかしバスも便利ではあるものの、野鳥撮影に関して朝の時間は貴重なので珍しく街並みが消える辺りまでタクシーを使った。いわゆる時を金で買ったわけだ。

 行きは鉄道の終着駅から乙津花の里(荷田子停留所)の半分までタクシーで移動⇒残りは歩き。帰りは桧原村役場付近から全コース歩きで武蔵五日市駅まで戻った。帰りは下り坂なので全然苦にならないが、さすが自宅に戻ったら足の指の間に一個豆ができていた。

 しかし、その歩き効果はてき面だった。

 想像されるとおり今回は、花・春風景だけではなく野鳥が主な目的。前回イカルとアオゲラ2羽に出遭えて撮れた歓びを再びということで欲張りな撮影行だった。

 野鳥はウイークデーのメインなのでレポートの最後の回でご紹介、今日はとりあえず撮影行の様子とトピックをご紹介。

3日前には攻めなかった谷の反対側から撮影に挑んでみた。

1週間ほど前であれば最盛期だったと思われるが、ピークを過ぎても十分贅沢な景色だった。地元のおまわりさんの話だとシカが多いというので、シカにつきもののヤマヒルに気を付けながら、地道山道を上って電線を回避して狙った。

谷の斜面でも色々な春に出遭える。

 少し外れると生活の中の花木が出迎えてくれる。ただきれいな花木を撮るより地元の生活感と一緒に撮るのがいいと勝手に思っている。

やはり台風の雨で花びらがたくさん散って風情を出していた。誰もが撮るポイント?

よく花びらをヤラセで撒いて演出するらしいが、ここまで自然に均等には撒けまい?思わず見入ってしまった地面だった。

どんな人間作のアートも自然の造形美には適わない。毎日変化するし・・・。

生まれて初めてこんなメルヘンチックな土筆を見た。周りは散った花びらじゃなく、生きた草花。一緒に生えているのが信じられない。