2022年2月20日日曜日

団塊世代が憂える熊本県のアサリの産地偽装問題のその後。 After the problem of disguising the production area of Asari in Kumamoto prefecture.

  オリンピックの日本勢活躍のニュース、ロシアのウクライナ侵攻危機ニュース、新型コロナ・オミクロン株のニュースに隠れて、熊本県によるアサリ産地偽装問題の報道が一見パタリと止んだように見えているが、実態は何も進展していないようだ。

 むしろ静岡県での鳴門ワカメ産地偽装問題で逮捕者が出たるニュースを見て、「何で静岡県でワカメ偽装業者は逮捕されるのに、熊本県のアサリ偽装で逮捕者も業者名発表もないのか?」と熊本県と静岡県の差を訝しがる声がSNSなどネット上で広がっているように見える。

 東京でも郊外の大型店食品売り場の熊本・人吉産のキクラゲ販売出店(調布パルコ・2月18日)で「全然売れないわよ!」の嘆きが聴こえて来た。余りに長い事続いてきたアサリ偽造の事実を知った国民の多くが、「生産地偽装はアサリだけの訳ないだろう?」という疑心暗鬼で熊本産を敬遠し始めているような気がしてならない。人吉市にご縁の深い筆者としてはあまりに衝撃的な事だった。

 放っておけば、その内ホトボリガ冷めるよ・・と思っていたら大間違いだと思う。

 蒲島知事は新聞の全面広告で「熊本ブランドを守ります」と言っていたが、余程ふんどしを締めて掛かり、第一次産業の産物全てにおいての疑わしい県産品表示チェックを行うべきではないだろうか?

 その上で、熊本県として全品目に関する調査結果を公表した上で「アサリ偽装は大変申し訳なかった、官民合わせて関係者を処罰し、今後二度といたしません」という新聞全段広告を出すか記者会見を実施必要があるのではないだろうか?

 前回、2月12日朝8時33分投稿のこのブログで憂えた投稿、団塊世代は熊本産アサリ偽装問題に関して何か釈然としないモノを感じる。 There is something suspitions about the Kumamoto-producted Asari camouflage problem.」

http://yamasemiweb.blogspot.com/2022/02/there-is-something-suspitions-about.html

 の内容に関してその後色々な報道を見る限り、相当以前からこの事実が平然と行われてきた事が明らかになっている。何らかの「勧善懲悪」でケジメがなされない限り熊本県という所はすべてにおいてそういう所なのだ・・と思われてしまう。その昔一時期熊本県民であった筆者、今でも熊本県に関して深く関わっている者としてはやり切れない。恥ずかしい。

 事があからさまになって10日以上も経ってアップしたこの週末ブログ投稿の2分後、朝8時35分に地元新聞が報じた内容がこの記事だ。


遡って考えるとアサリ偽装が発覚し、国とメジャーなマスコミに暴露されて大騒ぎになったのが2月1日のこれらTV報道だ。

一斉に全国で報道された。翌々日には近県でも風評被害が出始めている。

 つまり2月1日から10日以上かかって地元メディアが事の成り行きを報道するという、このルーズさの裏に「アサリ偽装の事実を知っていて隠し、それを繕わざるを得なかった何か・・。」があると思わざるを得ない。

 なおかつ、この間の地元報道を視ると、ジャーナリストとして事の実態を取材し全体像をあからさまにする事より熊本県に風評被害が多発し始めており先が思いやられるなどという「被害者の立場」的な地元擁護スタンスを先に取ろうとしていることがわかる。これは心あるかしこい県民並びに国民の反感を買ったろう。

 海の掟・利権が非常に厳しい日本において、同じ有明海沿岸漁業者で此の偽装畜養などを知らなかった者など居る訳もなく、アサリ偽装当事者でなくても浜の漁業権を管理・活用して居る漁業関係者はすべて今回の事態の共同責任者であると思うのだが、実態はどうなのだろう?

 今も熊本県民として生活されている方、熊本県出身者として東京で活躍している方にとってこれら一連の「不名誉事件」はまことに辛いと思われる。さらにこの先を注視したい。