2021年6月26日土曜日

2021年東京都内でツミの繁殖レポート その3. 2021 Report on the breeding of Japanese sparrowhawks in Tokyo Part 3.

  ツミのレポートは三日目。今日は巣の中のヒナと、そのヒナへの親の給餌に関しての観察レポート。NHKの自然関連の番組の様な時間と機材、マンパワーをたっぷりかけての収録では無いので、学校の理科の自由研究レベルの観察だがご容赦願いたい。

 少なくとも、ただやみくもに野鳥の写真を撮影して、数多くの種類を撮ったとか、珍しい野鳥を撮ったとか、はたまたコンテストに応募するのようなきれいな撮影とは違って、筆者の場合はその生態の面白さや瞬間的な生の現場の臨場感を記録する目的なので、ピンボケ、枝被りなどはお許し願いたい。

 学友から情報を得て最初に行った日に、巣の中では頭の毛はまだ白いものの既に大きくなったヒナ三羽が、活発に動いているのが見てとれた。

 よく猛禽類の巣立ちまでのTV放映のような巣の中で羽ばたきの練習をする場面などは、巣のある場所が殆ど木々の葉で隠れてしまっており、撮影出来なかった。毎日でも通える方は撮影しておられるかもしれない。

 この親から雛への給餌投稿は観察している短い時間内だけのレポートに成る。まず給餌するエサはオスが巣から離れた場所でゲットしている様だ。給餌用の餌はヒヨドリだったりムクドリ、スズメの類だと思われる。

 そうして巣のエリアの巣から少し離れた場所でオスが獲物をメスに渡していた。これは空中に放り上げてメスがそれを空中でキャッチする様な、あっという間のアクションだったような気がする。

 オスから渡された獲物をメスが巣から少し離れた場所で羽根を大かたむしり取り、10分ほどして巣に運んだ。今回の場合育ちの早いヒナが二羽、遅いヒナが一羽いてどのような給餌バランスに成っているのかは判らない。

 画像的には奇跡的に巣で待ち受けるヒナに向かって、親鳥が獲物をぶら下げて向かう場面が撮れていた。1日に1~2度しかないチャンスを良く収録できたと思った。幸運だった。

 

巣で待つヒナ三羽。なかなかこうしたヒナ三羽の画像は撮れない。三羽とも顔をこちらに向ける瞬間は、一日に幾度もないだろう。辛抱強くその瞬間を待った。

 地元の常連の人々も三脚にカメラを固定して脚立に座って仲間内で長々と雑談していたが、殆ど観察はしていないので、こういったヒナの生態などは撮影していないようだ。


 オス親から受け取ったメス親が獲物を食べやすく、分けやすく解体している。ほんの短い時間だったので、これを撮影している方もあまり居なかった様だ。

まず羽根をむしり取り、いくつかの塊りにするようだ。白い羽毛が雪のように降って来た。

公園内の通路の上の樹の枝で平気で羽根むしりをする。

 羽根をむしった獲物を巣に運ぶ親鳥。巣の中から右の方に親鳥を注視するはヒナが二羽見えている。

手前でボケている親の後姿の右足にはしっかりと灰色の獲物がぶら下がっている。

黄色い目玉は給餌中のメス親、後ろ向きの二羽、左の白い頭の一羽がヒナ三羽。

お尻を向けている巣立ち期の二羽のヒナが先に食事。末っ子の白い頭の左のヒナは後回し。

この続きはまた明日。