2021年2月26日金曜日

#1.いよいよ、ヤマセミの生態研究、集大成の編纂に取り掛かる! Finally, the ecology research of the crested kingfisher and the compilation of the culmination have started!

  新型コロナ禍と昨年の球磨川豪雨水害のため、ここ1年間とうとう人吉市へ行けずにヤマセミの現場での観察が丸一年空いてしまった。

 まだまだ見落としている知られざる生態があるはずなのだが、残された筆者自身の寿命との競争で、いつまた大地震など天災が起こるか判らない不安にも駆られ、早めに全体の取りまとめをしなければ・・・と自分にムチを入れる事にした。

 筆者はどちらかと言うと昔から100%完璧なものを求める癖が在ったのだが、社会人になって最初の勤め先、青山のVANの時の上司に「シンジョーお前何でもかんでも完璧にこなそうと思うなよ?肩の力抜けよ!7~80%旨く出来たらもう充分大成功なんだぞ!」と言われもの凄く楽になったことをこの年になって再び思い出した。

 だから、まだデータや資料画像は80%程度しか集まっていない…と思う今、編纂を始めても良いのだと、何かと不自由なコロナ禍も言い訳にして思い始めた。

 ・・・という訳で、これからは週に1~2日はヤマセミの生態に関しての集大成に盛り込む内容を自分の頭の中で整理しながらこのブログでアップご紹介し、それをまとめて1冊の生態観察記録本にしようと思う。

 これをまとめていったい何の価値があるかは判らないが、まだ我が国においてヤマセミに関する詳しい文献が何処にもないので、無事出来上がれば今後研究をされる方々にとって何かの役には立つだろうと思う。

 多分野鳥の野鳥観察の生態論文と言うよりは、知られざる生態を写真撮影による証拠付きの観察記録とでも言おうか、今までには無い形で残せそうだ。

 能書きはこの辺にして、まずはヤマセミが一年を通してつがいで一緒に生息している事実を画像証拠でまとめてみよう。ご存じのとおりヤマセミは縄張り意識が非常に強い種なので、今日目の前にいるヤマセミのつがいは、昨日其処にいたつがいと同じなのだ。別のつがいに入れ替わったりはしない。したがって、その場所で1年間毎年そのつがいを観察して画像を収録すれば、通年でつがいで一緒にいる証拠に成る訳だ。

 今までの言われでは、ヤマセミは子育てが終わり、子離れしたらつがいのオスとメスは別々に一羽づつ単独で生活するという事に成っていたようだが、筆者が10年間球磨川流域で観察した3組のつがいはすべて通年同じ相手と一緒にいた。これが人吉附近のヤマセミに限っての事かどうかは判らない。北海道のヤマセミはそうではないかもしれない。

 まず今日は、常に一緒にいる画像からランダムに。(※集大成では撮影日時のデータをきちんと付ける)

6月のつがい。

7月のつがい。

9月のつがい。

10月のつがい。

5月のつがい。

5月のつがい。

11月のつがい。

12月のつがい。

11月のつがい‥だと思ったらこの二羽オス!縄張り争いの続きだった(失礼)


上の画像と同様、オス同士の縄張り争いで後ろのオスが追い出しに掛かっている。

11月のつがい。

ランダムに掲載したが、1月から12月まですべての月の二羽画像が撮れている。二羽で一緒にいる所の画像だけで800カット以上は撮影している。