2020年5月14日木曜日

川辺川の川の色は球磨川本流とは相当違った。The color of the Kawabe River was quite different from the main stream of the Kuma River.

 今朝6時過ぎのNHK総合テレビをつけてパソコン作業をしていたら「熊本県玉名市の~」と熊本県という筆者にとって耳障りの良いアナウンスが聴こえてきた。
 新型コロナウイルス禍で一番ヤマセミの行動観察に良い繁殖期に球磨川流域へ行けないストレスが溜まっていたので、パソコンの画面に向かいながら耳がダンボに成っていた。

 なんでも、新型コロナウイルスに感染した人が玉名市の介護老人保健施設「樹心台」勤務だったとの事。しかしその40歳代の職員は感染が確認されたものの症状は現れず、検査も陰性だったため7日間で退院した。しかし樹心台の他の職員の家族が勤務先や子供を通わせる保育園から「来ないでくれ」「検査を受けろ」と忌み嫌い、ロクに事実を確かめることなく差別を受けたり、管轄内にある有明保健所へ「ネットで感染者が10名以上出たそうだが・・」と根も葉もない問い合わせがあったという。

 またこういう事が起きたか!と非常に残念だった。肥後・熊本という土地柄、昔からの気風なのだろうけれど、筆者はかの地には独特の差別行動が発生する土壌が昔から存在すると見ている。1960年北九州の小倉から小学校6年生で引っ越し、多感な時期2年間其処で育った経験からしても、相当他の地区とは異なる独特の排他的、特異なものへの忌み嫌う差別心が非常に強い土地柄だと思った。転校3日目に「よそ者・・・」と嫌がらせをしてきた学年の番長を通学路の田んぼに沈め、逆に仲良くなったとはいえ、転向当初小学校高学年でいろんな虐めを受けた経験からしても、その嫌らしい、難しい土地柄・環境は強く刷り込まれている。東京・北九州と異なるのは決して言葉だけではなかったのだ。

 これは他のエリアの文化風俗・習慣・常識・価値観を知っている者でなければ、その違いを比較できないため絶対に判らない。そこに住み続けている方々には判らないだろう。

 これらは先の熊本地震、菊池恵楓園の南小国町ホテル事件、大昔の水俣病事件の際にも数多く表れた独特の事象が証明している。なおかつ、その被害者的立場からしか物事を視ない・考えない地元メディアの報道スタイルも独特のものが存在する。これらの報道内容を全国紙と地元紙でどれほど異なるか調べると良く判る。

さる自治体の首長が今回の新型コロナウイルス対策として市民に自粛要請を表明する際に「あえて表現するなら『陸の孤島に戻る』覚悟~」と表した通り、昔から他との交流を好まず、「地元とよそ者」のけじめ(=差別・区別)を厳しく行ってきた事実を思わずあからさまにしてしまっている。

熊本県に対しては他県とは違って特別の思い入れが在るとともに、知人・友人・お世話に成っている方も多いため非常に今朝のニュースを憂いている所だ。
要は判らないもの、不安なものへの警戒心が噂になり排他的差別・嫌がらせ行動につながるのだろう。そのうえ一人では対処できないため徒党を組んで差別し嫌がらせをするのだろうと思う。つまりは皆小心者なのだ。子犬が恐怖を感じ吠えまくるのと一緒。
これは行政(警察を含む)が事の真実を丁寧に説明し、近隣住民の不安を取り去る努力をすれば済む話だ。同時に噂を流したり嫌がらせをする者を人前で罰することで追従者はいなくなる。

全国放送のNHK総合で朝の2時間の間に3度もこの件を大々的に報道されるという事は、全国で似たような事象がある中で、熊本県のケースが一番酷いからこそ報道されたものと思う。これは広告代理店で30年以上メディアのやることを視てきた経験値から思う事。
正直、筆者はこれほど嫌な朝はここ暫くなかったので、早急にアップさせていただいた。
NHKでは今朝最低2度ほど詳しく報道された。




 熊本県の球磨川水系に生息するヤマセミの生態を研究している立場から言えば、今回のコロナウイルス禍は10年続いた研究観察の今後を見直す意味でも良いチャンスだと思う。
 で、今日のこのブログはその球磨川本流とは全然違う清流の素晴らしさをレポート。

清流の峡谷のへ左右に小さく見えるのがヤマセミのつがい。

川の中の岩には非常に良く留まる。

瀬の部分の水量は非常に多い。

ギリースーツを着て河原に伏せて様子を見ていると、時折偵察に来る。


慣れるとわりに傍まで来て飛んでくれる。