2020年5月25日月曜日

川辺川のキセキレイの採餌シーン! Once again the scene of foraging by the Grey Wagtails at the Kawabe River.

 かの地、人吉市界隈ではヤマセミの繁殖がどうなっているか皆目見当もつかず途方に暮れている。毎日、朝夕数名のヤマセミに関してのベテラン観察者からメールを頂いているので大体の状況は判るものの、やはり自分の足と眼で確認したいのが正直なところだ。
 そういう意味で新型コロナウイルス禍による移動自粛・禁止措置はヤマセミ観察に非常に大きな影響を及ぼしている。

 いくら単なる物見遊山ではないとはいえ、他県、特に首都圏からの移動はやはりどう思われるか、地元の知人・友人に迷惑が掛からない様にほとぼりが冷める(これが個人個人で感覚が異なるのでむづかしいのだ)まで動けないのが実情だ。

 したがって、今年のヤマセミ観察は繁殖期の部分が抜け落ちる事に成ろう。この先第二波、第三波があった場合、数年は無理になるかもしれない。そうなると今までのデータでヤマセミの生態レポート(=写真証拠付き論文)を編纂する事に成る。

 相当な暖冬であった昨年~今年の冬だが、野鳥の繁殖は植物の開花・育成程の影響はなかった様だ。情報によればヤマセミの繁殖・巣立ちも例年と大差なく個体差の方が大きい様だし、三鷹の住宅街におけるシジュウカラ、ムクドリの繁殖時期も昨年とほとんど変わらない。人吉のヤマセミも同じようだ。

 野生動物の生息上の体内時計は気温の多少の変化は「想定内」として上手く呑み込んでしまうように出来ているのかもしれない。
 例えば、暖かかったからと言って半月早く開花した桜に合わせて野鳥が卵を産んでも、ヒナにやる青虫や羽虫がまだ豊富に出ていなければ繁殖は失敗しよう。

 自然界のすべての歯車がかみ合ってこそ、野鳥も繁殖が可能なのだ、ただ単に暖冬だから繁殖が早まっているだろうと思うのは早計のような気がする。

 今日のブログは、川辺川シリーズのヤマセミの合間に、おなじ川辺川でヤマセミを撮影・観察している間に収録した他の生き物の画像をご紹介したい。

 今日はキセキレイ、英語表記で言えばキセキレイはthe Grey Wagtailで、ハクセキレイはthe White Wagtailとなっている。

 川辺川沿いで目に付く事が多い野鳥は、大型がミサゴ、トビ、アオサギ、ダイサギ、ゴイサギ、ササゴイ、コサギ、カワウ、中型がヤマセミ、カッコウ、クサシギ、オシドリ、カモ系、その他、オオヨシキリ、ホトトギス、シギチドリ系、モズ、ジョウビタキ、ホオジロ系、などだが、キセキレイはハクセキレイ、セグロセキレイほどは目に付かない。

 今回のキセキレイは路肩に止めたレンタカーの車内でヤマセミを待っている際に目の前の川辺川で採餌行動を始めたものを撮影した。光の加減で羽虫が良く見えたので助かった。
 





留まった岩から飛ばずに背伸びでキャッチした!