今日から暫くは、その根室半島付近でのオオワシとオジロワシの色々な生態を画像で紹介していこうと思う。基本的な事としてオオワシは冬の時期にしか北海道に飛来しない。一方でオジロワシは夏も道東で過ごす個体が50羽以上居る模様。昨年7月に落石ネイチャークルーズに3回乗船してエトピリカを撮影した際も霧多布や野付半島でオジロワシは沢山撮影している。
しかし冬季にしか飛来しないオオワシと通年も居るオジロワシが1つのフレームに収まるにはそれなりの努力が必要だと思っていた。しかし風連湖の氷下漁の際に沢山撮影するチャンスがあったので今日のブログはその辺りからこの2種の関係に関してレポートする事にした。
凍った風連湖に暴風雪の雪が10cmほど積もったが氷下漁の凍った雑魚を狙うオオワシとオジロワシは仲良く自分達の出番を待っている。言っておくが決して合成画像等ではない。勿論トリミングはしている。シャッターチャンスが命の自然の生物写真をトリミングなしで撮るのは無理。
一見睨み合っているように見えても、実際は落ち着いていていがみ合ったりはしない。
時にはオオワシの幼鳥(主翼前部がまだ白くない)がオジロワシの獲物を強請りに行く事はある。
同じ種の幼鳥同士は盛んに餌の奪い合いを行う。急に上から襲われて尻餅をつくオジロワシ幼鳥。この後真後ろにでんぐり返ってしまった。
右のオジロワシが持つ獲物を同じオジロワシが横取りをしようとする。同種間は争いが多い。
落ち着いているオオワシ同士はなかなか争わないが、固まって集団を作る傾向が強いようだ。
これらの画像はやはりピーカンに晴れているより雪が収まった曇りの日が色や形が綺麗に見えるため写しやすいようだ。餌に群がる猛禽類をただ写すのでは、羅臼の観光餌撒き撮影船からのような「流氷とワシの争い」程度の画像しか撮れない。大体流氷の上に餌の魚が在る事自体不自然だという事くらい誰にも判りそうなものなのに・・・。
明日以降はオオワシ、オジロワシそれぞれの特徴を中心にレポートする予定。