2017年9月24日日曜日

標高1650mに居残っているノビタキたち。 This is a report of Siberian Stonechat at 1650m height mountain area.

 数日前、標高1500mのノビタキは今・・・、とお伝えしたが、意外なアクセスに驚かされた。今日は更に150m高い標高1650mエリアに居残っているノビタキをご紹介。

 ここのノビタキは撮影者にあまり気を使わないというか、物怖じしない性格の様だった。密度は非常に濃く、過去においてこれだけ居残っている年も少ないように思われた。湿原の草木に留まっているノビタキを1フレームに三羽も同時に入れ込める事がどれだけ密度が濃いかお判りの方もいられよう、なかなか無い事なのだ。

 今年は夏が短く、長雨の影響なのだろうか自然界のバランスが少し狂っているようだ。例年通りというのはあまり無く、彼岸花でさえいつもより1週間は早食満開を迎えた様で、お彼岸の中日にはほとんど枯れてしまっているとの事。
湿地帯の草原に点々と留まる居残りのノビタキ達。

遠く離れていても撮影者の事は注意深く観察をして、決して無視している訳ではない。メスか?

しかし、限られた木道を進むいつもの人間どもの動きは見切っている為か、警戒はしていない様だ。

最初はモズのオスかと思ったが、明らかにノビタキのオスだった。

こちらも真夏の黒顔の名残りが見えるオス。

こちらも黒色が消えかかったオスの様だ



朝から割に強い横風の中、バランスを取りながらこちらへ向かって来た。

二羽のノビタキと思いきや、右はホオアカの様だった。この高原湿地ではノビタキとホオアカは同じエリアで共存している。


2017年9月23日土曜日

標高1650mでは湿原植物の展覧会開催中! In the 1650-m plateau in Shinshu, swamp vegetation is full glory.

 信州の標高1650mに在る八島湿原では秋の高山植物が満開!湿原植物の展覧会開催中と言った感じだ。今しか観られない高山植物、真夏に咲き誇った植物たちが実を結んだ有様はなかなか綺麗な自然美を醸し出している。

 団塊世代の皆さんも、一生に一度は八島湿原の草紅葉などを生で見ておくと良いかもしれない。一周1~2時間で回れる三角形のさほど大きくはない湿原だが、植物・昆虫・野鳥の種類は非常に豊富だ。

 八島湿原ネイチャーセンター主宰のFacebookなどもあるが、ロクに詳しい動植物に関する情報が無く、期待外れだ。

 朝食時に欠かせない珈琲を出さず、紅茶しかサービスしないとアメリカとヨーロッパからの友人たちが怒り、憤慨していた「鷲ヶ峰ひゅって」という山小屋のサイトを見ても、詳しい動植物情報は載ってない。 外観やインテリアなどハード面の佇まいは風情があって人気なのだが、客対応などソフト面でのサービスが唯我独尊的で残念な宿だ。Wifiも通じない為、現場からブログ更新もままならず筆者も利用を控えている。

 この八島湿原を知りたければ、個人レベルのブログやWEBサイトを覗いた方が情報は新しく小まめに更新されているようだ。

ヤマラッキョウ(山菜として食用可能だが、八島湿原では採集禁止)

ハバヤマボクチ、これは元々から本当に地球の植物なのだろうか?

マツムシソウ、この手の花は逆光に限ると思うのだが・・・。

ワレモコウ(吾亦紅)、要はオイラだって赤いもん!って事か?

マムシグサ、その名の通り根から実まで猛毒で食すと死に至る場合がある。綺麗だと思ったのに、名前を聴いて嫌いに成る人もいる様だ。

リンドウ、小さいので日陰に咲いている場合が多い。

エゾリンドウ、これは湿原のど真ん中に背高く生えている。

真夏には草原で一番人気!ピンクの花で可憐だったヤナギランの綿毛、種が付いているようだ。


2017年9月22日金曜日

標高1800m地点で小鳥の混成群に遭遇! I encountered several kind mixed birds small group at 1800m high mountain area.

 昨日は標高1500mエリアでのノビタキの動向をレポートしたが、今日は同日午後、森林限界直下、標高1800mエリアの樹林帯で小鳥の混成群に遭遇。しばしの間野鳥の鳴き声と飛び回る空間に身を置くことが出来て大変幸せだった。

 低高山帯や高原エリアではエナガ、シジュウカラ、コゲラ、時にはメジロなどが入った混成群に良く遭遇するが、300m程高い位置に当たる1800mレベルに成ると混成群も種類が少し変化する。

 今回は落葉広葉樹林帯で水深30cmもない細い渓流沿いであった。周りには別荘など通年ではないが、時折人間の住む環境でもあり、天敵から異種混成集団で行動する弱き小鳥の好む環境だったのだろうか、数十羽という感じの群れだった。

 主役はヒガラ、コガラ、コゲラ、ゴジュウカラの様だった。まだ落葉広葉樹も葉が残っており、山ブドウなども紅葉半ばだった。従って季語の間に見え隠れする姿の撮影であり、真冬の様なくっきりとした画像は望むべくもないがお許し願いたい。
最初に眼に入ったのはゴジュウカラ


樹木を上下逆さになって移動できる数少ない野鳥だ。似た様な行動生態のキバシリは此処まで上下逆さには成らない。

木の生えた苔を突いて採餌中のゴジュウカラ

野川流域で見慣れたコガラも、こういう深山で視ると趣がある。

こちらも樹に巣食う小さな虫を採餌していた。

一回り小さなヒガラも木の皮の中の虫をほじくり出していた。



こういった感じの中、数十羽の小鳥が移動していくのだ。

2017年9月21日木曜日

標高1500mのノビタキは今・・・。 Siberian Stonechat at 1500m height mountain area.

 ノビタキが飛翔中の昆虫をフライングキャッチする様は幾度か撮影できている。しかし今回、秋の実りの実や花に付いた虫を枝に止まったまま採餌するシーンを撮影できた。
 
 似たようなシーンは、モズがフライングキャッチをした場面と、葉の裏に付いたヤスデを器用に採餌したシーンを撮影して以来の生態撮影だった。

 長野県の標高の高い草原で南のエリアへの渡りの前に、早朝に採餌しまわるノビタキを今日はお届けしたい。オスの頭もすでに真っ黒ではなくなっているノビタキ達。撮り立てほやほや、今日早朝、朝食前の成果だ。




草原での撮影はなかなか背の高い草木に阻まれ難しかったが、3日間の打ち合わせ合宿での個人行動としては朝飯前の2時間が数少ない撮影タイム。晴れは今日だけという事でちょっとだけ頑張ってみた。

2017年9月20日水曜日

信州の高原昆虫情報。 This is the high-land insect information.

 東京郊外、武蔵野の野川自然観察園花情報に続いては、信州の高原の花に集まる蝶などの昆虫情報。
 大学の研究室合宿で信州の立科方面へ・・・。
 ワイナリーのガーデンにある花畑に集まる蝶などの昆虫を撮影。今回はその中から蝶を特集。

メスグロヒョウモンのメス

メスグロヒョウモンのメス

メスグロヒョウモン、手前オス2頭、向こう側メス(黒い方)

ヒメアカタテハ

ヤマキチョウ


2017年9月19日火曜日

東京武蔵野・野川自然観察園花情報。This is the flower information of Nogawa Nature observation park.

 今年は気候変動なのか、もろもろの条件がいつもの年と異なっているのか、コスモスの開花が例年と大幅に異なって狂っているようだ。
 一方で彼岸花・曼殊沙華はいつもの通り9月21日に少し早まった程度で、現在どこも満開状態の様だ。

 筆者が東京武蔵野に在宅の場合、平均中2日程度で夕方ランニングする野川公園沿いに「野川公園自然観察園」が在る。
 この観察園には年によってオオタカが営巣したり(~と言ってもはるかに高い梢の方なので園内に入ってしまうと逆に見えない)四季折々の野鳥(ジョウビタキ、キビタキ、カシラダカ、サンショウクイ、シメ、ヒガラなど)が飛来する事で、事情通の間では話題の場所だ。

 園内の池にはカワセミも飛来するが、魚影の濃い野川そのものの方がはるかに活動頻度は高い。

 普段はむしろ各種植えられている植物とそれに集まる昆虫の宝庫と言った方が良いかもしれない。たまにはそういう地元の情報も欲しいというメールを頂いたので、今日は地元の自然観察園の花情報をお届けしようと思う。
曼殊沙華(ヒガンバナ)

白彼岸花

コバギボウシ

キンミズヒキ

フジカンゾウ

シュウカイドウ

ヒオウギ

カリガネソウ

キツリフネ

ヤマハギ

ムラサキシキブ

コムラサキ

カラスウリ

ウチワサボテン

いずれもヒガンバナ系以外は群生していないのが多い為、これから行かれても終わっている可能性が在るので、ご注意いただきたい。