今年の気候は動植物に色々な異常現象をもたらしている。
柿の異常に大量な生り方、季節外れの花の咲き方、11月に都心でカッコウ、そうして昨日は都心の緑地でリュウキュウサンショウクイ。
三鷹の朝の気温が三日続けて0℃近かったのに、冬鳥の飛来がいつもより遅い野川。その割にいつまでも都心に居続ける夏鳥、カッコウにリュウキュウサンショウクイ。何かがおかしい。
サンショウクイは全国いたるところで遭遇しているが、確実に亜種サンショウクイ(お腹が真っ白)と言える個体は日光東大植物園と地元野川と長野県蓼科山麓、高尾山だけだった。
鹿児島県、南阿蘇、長野県内ではリュウキュウサンショウクイにしか出遇えていない。しかし昨日の都内の緑地で出遇ったのはお腹が薄黒いのでどう見てもリュウキュウサンショウクイだろう。
・・・という事は、日本列島北上を続ける本来夏鳥のリュウキュウサンショウクイが、最低気温0℃近い首都東京に居られるという事。つまり南へ帰らずに定着するかもしれない、留鳥化してしまいかねない事態なのか?季節感無くなるなぁ・・。
ほぼ真下からの画像を見る限り胸のあたりが薄黒く
この部分が真っ白の亜種サンショウクイではないことを示している。
つまりは近年北上を続けるリュウキュウサンショウクイと視た。
北上を続けるクマゼミよりははるかに行動範囲が広いので今後も続くだろう。
しかし、動きの激しいサンショウクイの類をこうして間近で撮れたのは初めて。
枝留まりをお届けしたが、次回は飛翔シーンをご紹介予定。