2023年8月24日木曜日

いよいよ高原の主、ノビタキなのだ。まずオス。 At last, The Siberian Stonechat, the lord of the plateau. Male first.

  メディアを徐々に盛り上げて、ついに慶応義塾高校が全国夏の甲子園で優勝、頂点を極めた。何を隠そう、9年前に始めた「団塊世代のヤマセミ狂い外伝#30」で、1964年この慶應義塾高校の入試を受けて合格したことを書いている。

 合格はしたが、男女同学ではなく都心を離れた田舎の男子校だというのが嫌で、渋谷が通学路にある都立広尾高校へ進んだ一部始終を書いている。だからちょっと複雑な気持ちで慶應義塾高校の優勝を祝って喜んでいるのだ。

「団塊世代のヤマセミ狂い外伝 #30」 1963年の高校受験と卒業記念デート。 http://yamasemiweb.blogspot.com/2014/04/blog-post_9.html 


 しかし、坊主頭の野球部員の多い高校と違って、髪型自由、甲子園高校野球⇒Enjouy Baseball !に替えてしまった慶応義塾高校の野球、メチャクチャ素晴らしいと思った。

 今までの高野連や新聞の記事で出来上がってきた高校野球の古き体質、変な宗教的常識をひっくり返した点で、今回の夏の甲子園はエポックメーキングとなっただろう。

 大会の序盤で慶応チームに向かって「出直してこい!」とヤジった大馬鹿者、思い知ったか?君はもう古いのだよ!

 
 話を野鳥ブログの本質へ戻そう、今日はノビタキ=高原の主だ。

 霧ケ峰の八島湿原へ行ったのが8月10日、お盆休みの直前。ちょうど2週間前だ。高原はまさにノビタキの子育て時期。メスがせがむ幼鳥に順番に給餌をしている真っ最中だった。

 前日9日に雨が降ったため雨後の羽虫の発生が盛んで、高層湿原ではやたらノビタキのメスと幼鳥が飛び交っていた。で、頭の黒いオスは?木道に陣取ったバーダーさんたちが首をかしげながらオスを探していた。

 実はオスは八島湿原の木道のもっと奥の部分にまとまって居たのだ。オスは幼鳥に給餌をしないようなのだ、少なくとも八島湿原では・・。

 今日のオスの画像はすべて八島湿原ではなく、3㎞程離れた踊場湿原(池のくるみ)での撮影。此処のノビタキは一足先に幼鳥への給餌が進み、オス・メスと幼鳥たちが一緒に行動するようになっていて、八島湿原の3倍以上の個体が飛び交っていたのだ。2週間経った今はどうなっているか分からない。

 したがって、強風に揺れる灌木のてっぺんでオスが見張り役を担っているケースが多く、見つけやすかったのだ。
基本的にそのエリアで一番見通しの良い場所にオスが居て、見張り役を務めていた。




キョロキョロしながら周りの様子を警戒していた。

灌木の無い場合はしっかりとしたススキの若穂に留まっていた。

このススキの穂に留まる辺りはホオアカと同じだ。

 踊場湿原(池のくるみ)は柵で囲われており、ほとんど中心部立ち入り禁止で、木道はほんの一部しかない。八島湿原と違って鹿避けの柵もないので、クマが出没する可能性もある。1人で行くのであればクマよけ鈴を付けて行った方が良いかもしれない。周回コースがあるが今は相当草が深い、日中周りはほぼ無人だから要注意だ。