2022年3月8日火曜日

最近東京で猛禽類をよく見かけるのは何故? Why do you often see birds of prey in central of Tokyo these days?

  昨日も目黒の自然教育園でオオタカとノスリに遭遇した。ほんの1時間の間にだ。同じ教育園で1月に来た際もオオタカ(撮影した)同様上空を飛び抜けるノスリを目撃している。まだ繁殖期でもないのに、この狭い園内で生活しているのだろうか?

 確かに70年代に比べればスモッグ(=60年代後半から70年初頭にかけて車の排気ガス・工場の排煙などで都心を覆った公害霧)も無くなり都心の空気は綺麗になり、綺麗になり水質も良くなった河川にはカワセミも戻って来た。

 郊外では大きな杉の木が3本あるような鎮守の森でオオタカが繁殖するとはいえ、田畑が広がり河川があって獲物が豊富だからだろう?目黒駅から歩いて10分、周りはシロガネーゼの住む高級住宅街。そう豊富な獲物にありつけるとはとても思えないのだが・・・。

 筆者が頻繁に訪れる都心の緑地帯は、明治神宮、新宿御苑、目黒自然教育園の三カ所だ。この3か所で遭遇する猛禽類はオオタカ、ノスリ、ハイタカの順に多い。

 一方三鷹では野川流域、住宅街でオオタカ、ノスリ、トビ、ハイタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ツミの順に多い。

 此の都心で中型のハヤブサ、ツミ、チョウゲンボウが少なく、オオタカ、ノスリが多い理由は何だろう?餌物がまず理由のトップに上がるのはなんとなく判る。餌に成る小鳥や小動物が多いのだろう。

 NHKのワイルドライフあたりで調査してくれないだろうか?それに、オオタカとノスリにGPS発信機を取り付けて、彼らが都心の緑地帯をどのように飛行しているか調べて欲しい。実は渋谷のスクランブルビルや恵比寿ガーデンプレイスの上を飛び抜けていたりするととても面白い。

まず今日は一番猛禽類を多く見かける明治神宮から。

明治神宮周回路でオオタカ成鳥。 2021年夏撮影

同上、別の日同じ個体と思われる。筆者の頭上5mを抜けていった。

南池上空を抜けていったオオタカ幼鳥 2022年1月末

少し経って発見したオオタカ幼鳥 同上同じ日。


珍しく南池で枝留まりのハイタカ 2021年12月28日

明治神宮参道から御苑内の樹上のノスリ。2022年2月


別の日の御苑内のノスリ

御苑上空を舞うノスリ。

ここ1年で行く回数に比べてこれだけ出遭えるのだから、都心に猛禽類は確かに多い。