2022年3月27日日曜日

団塊世代はウクライナの状況を毎日憂えている。 Baby boomers are worried about the situation in Ukraine every day.

  2月24日以来日本のメディアはロシアのウクライナ侵攻のニュースで相当な時間を割いている。それまで新型コロナ過での感染状況やワクチン接種促進の報道がメインでうんざりしていたところへ、更に心が痛むうんざりするニュースが始まった訳だ。

 2月24日の侵攻以前からアメリカの情報によりロシアの侵攻は「既成事実」として関係者の間では「確実視」されていたのだろうが、日本のテレビ媒体のニュースワイドショウなどでは「軍事の事情通」としてゲスト出演していたコメンテーター諸氏は、何を根拠にしてか「有り得ませんね・・。」だの「ロシアはあくまで脅しで、即第3次世界大戦、核戦争に繋がる事などする訳がない!」と大口を叩いていたものだ。

 それが、いきなり砲撃、戦車進軍、64㎞に及ぶ軍事車両の列のドローン映像が出るに及んで、あっという間に事情通コメンテーターが画面から消えた。

CNNより

ロシア軍の奇妙な車列64㎞とは現代戦とは思えない。

 ワイドショウのレギュラーコメンテータのテレ朝社員・玉川徹、大阪の橋下徹など、「ウクライナは早くロシアに妥協して降参し死者を減らすべきだ・・。」などとコメントし、世間からボロクソに批判され画面から消えた。

 玉川徹など遅い冬休みだか何だか理由をつけて朝のモーニングショウから消えた。その他、お笑い上がり、経済、法律分野の訳知りコメンテーターも、こと戦争に成ると現場も知らず「大変ですよねー、早く収束すれば良いと思います」程度のコメントしか出来ず、報道番組(厳密には・・ではないかもしれないが、茶の間の視聴者の多くは事実だと信じてしまう)の体を成していない。

 TVやSNSでコメンテータの言うがままに情報を得ている者と、CNNやBBC Worldなどで同時通訳と同時映像を見て判断している者の差は相当に大きいと言えるだろう。

 筆者などは戦後生まれの団塊世代だから、勿論戦争体験は無い。それに近い経験は唯一1970年代に自衛隊体験入隊しただけだ、それも3日間。

 これで教わって今でも役に立っているのは、➀報告、連絡、伝達などの正確さと情報の確認(情報源と証拠確認)。(=3分で一つの作業のケジメを考える)②状況判断【目と耳と鼻(匂い)】の大切さ。③重たい武器・運搬物などの持ち方・運び方。

 たった3日間だけだったが、体験しないモノとの差は非常に大きいと思った。これを元に初期のBBCやCNNの画像と報道を見て瞬時に思った疑問がこれだ。

➀ 何故ロシア軍の64㎞もの隊列を堂々と写せているのだろう?写しているカメラ(ドローン搭載?を攻撃して来ないのだろう?衛星画像なのだろうか丸見えの映像は。

② 第2次世界大戦の映像を見るようだが、何で一列に道路に並んでいるのだ?キャタピラの戦車は道路を進まなくても進めるのではないのか?ロシア製の戦車の映画(T-34 だのホワイトタイガーなど)ではガンガン林間部を進んでいるではないか?第2次大戦時ですらあれだけ有能なのに、あれは嘘なのか?

T-34戦車の映画・第二次大戦時の話

③ 何で戦車とかミサイルばかりなのだ?もっと高度な兵器で攻めてこないのかロシアは?

④ 病院や学校をミサイルで爆撃するロシアに対してNATOや国連やその他の機関は何でもっと厳しく糾弾しないのだ?

⑤ 軍事的弱小(のはずの)ウクライナが、なぜここまで耐えて、陥落しないのか?実は事前から核戦争・第3次大戦には絶対に進まないという申し合わせや筋書きが裏で出来ているのか?

 あれだけ人の意見を聴くだけで、具体的な行動に出ない新しい日本の首相がロシアの侵攻が始まって3日以内に欧米諸国に並んで経済制裁に踏み切った理由は何なんだ?これを知った時は久しぶりに「アッと驚くタ~メェゴ~ロォ~・・ん?」状態だった。

 事前に裏でいろいろ打ち合わせが出来ていたとしか思えない節がある。

これらを毎日考えている今日この頃だ。

 そんな中、自分一個人(こんな雑誌あったなぁ)としては何ができるだろう?

 ネットでもさかんに募金の勧め、サイトが乱立しているが、赤い羽根募金同様いったい自分の募金のどれだけが実際ウクライナへ届くのか?役に立つのか?民間人の食料や医薬品に成るのか疑わしいので、直接ウクライナ大使館へ届ける事にして、昨日までに二度訪問した。

西麻布の坂の途中のウクライナ大使館

 西麻布の坂を上った所、というかテレ朝通りを西へ下った所の大使館は2~3名の警察官が見張っていた。受付の女性は大変そうだった、四六時中慰問・献金に訪れる人々に対応しているのだ。近所の高校生や大学生がボランティアで交代できないのだろうか?あれじゃ可哀そうだと思った。

まさか一人で対応されているのではないと思うが・・受付の方は大変だろうと思う。

花屋にヒマワリは無かったので、ウクライナカラーの花を届けた。

 帰りに新宿駅南口でウクライナ応援のグループが居たが、ウクライナの旗ばかりで日の丸は一つもなかった。日本人の性格を考えた時、ウクライナの旗だけだと募金したりすれば即「ウクライナ側の人!」と決めつけられるのを躊躇って募金しないのではないだろうか?


新宿駅南口のアピール集会。

 それが日本の日の丸を加える事で「ああ、ウクライナと日本の友好がベースの活動ね?」で参加しやすいと思うが如何だろう?

 テレビを見て胸を痛めるだけではなく、これだけ理不尽なロシアの酷い横暴は誰が見てもウクライナを応援したくなるだろう?であれば、遠巻きの野次馬で済ませるのではなく、具体的にサポートしたいとは思わないだろうか?多くの日本人たちよ!