2021年7月28日水曜日

団塊世代の横尾忠則との接し方は千差万別?  The baby boomers grew up looking at Tadanori Yokoo's works and actions from different perspectives.

  昨日7月27日、東京都の新規陽性者が過去最高の2,848名で、第5次感染拡大が止まらない。この数字は本当は3,000名を超えていたという話もある。何故なら毎日16時45分のその日の新規陽性者(メディアでは感染者と報じている)の発表前、昨日はその20分ほど前、TV民放2局で初めて3,000名を超えたようです・・との報道が在ったからだ。これははっきりと聞いた。メディアはこれだけ重要な案件に対して裏取りが出来ていない数値を軽い予想で言うだろうか?バラエティの場でお笑い系芸人がその場受けしようというのとは訳が違った。

 そう思いたくはないが、3,000名超えの報道で世間やメディアがパニック騒ぎになるのを恐れて、政府関係者が数値を抑えたのではないだろうかという疑問が残る。

 これは家電量販店で2万円!の値段を付けるより1万9800円のほうが1万円台か?「安い、お買い得!」と思いがちになるという効果を狙ったのと一緒だろう?しかし国民はバカじゃない。既に全体的な新型コロナの急拡大はとっくに理解している。

 感染力が強くなっている一方で新型コロナウイルスが弱毒化して、重症化者や死者が割合的に激減している事も理解している。国民は自粛して用心しているのに、ワクチンが頼りだという国・政府がそのワクチンを国民に充分接種出来ていないのが悪いのであって、我々国民は悪くない!・・・の想いで一杯だ。

 国民の意に反してオリンピック開催を強行したからこそ拡大しているというのは国民の殆んどの想いだろうと思う。公明党の誰かが「感染者急拡大はオリンピック開催のせいではない」などと何の根拠もない発言をしている様だが、与党は皆同じ根拠のないコメントばかりを発する・・・と皆に笑われている。

 国や政府への信頼がこれほどなくなった時期は筆者が知る限りなかった事だ。

 愚痴はこの辺で・・・。

 そんな中、東京現代美術館へ行って、横尾忠則GENKYOという展覧会を観て来た。観た人によってそれぞれ感じ方は違うだろう。筆者はまず思った、あれだけの量の絵をいつ何処で描いたのだろう?そうしてそれは普段何処に収容されているのだろう?

 たぶん、大きなアトリエか何処か広い学校の特別スペースか倉庫のような所で描いているのではないだろうか?同時に大きな大手の倉庫業企業で温度湿度管理をされたスペースに保管されているのではないだろうか?と思う次第。勿論当てずっぽうだが・・・。

 筆者は直接面と向かってお話をしたことはないが、いつも横尾さんと一緒にモーニングを楽しまれる神津善行先生の話では、とにかく発想がユニークな方だと伺っている。

 個人的には1968年の京王百貨店での「日宣美展」のポスター以来年中何処かで彼の言動・作品と接してきたような気がしている。勝手に思うに、アナログ時代にアナログ式の画材・技法を駆使した、デジタル思考・デジタル的発想のアーティスト・・・だと思っている。

            

      1968年の京王百貨店での日宣美展ポスター、連れ立って行った記憶がある。

 デジタルが発達する前に早く生まれ過ぎた人なのではないだろうかと思っている。天井桟敷・寺山修司・アングラ・サイケデリック・LSD・ヒッピー・フーテン・・などを「扇動したアーティスト」のような感じ?「雑誌アイディア、雑誌平凡パンチ・ポパイの類」など雑誌メディアに乗って情報発信した先駆者でもあるような気がする。

 どう感じるかに正解・間違い・・は無いだろう。でも観なきゃ、接しなきゃ判らないので一度は行かれることだ。とにかく飽きる程展示量が多いのですべてを観ようとはせず、気に入った部分だけじっくり観ると良いのでは?



地下鉄半蔵門線・大江戸線の交わる清澄白河駅から歩いて800m程十数分。

館内は世界の流れ・常識に遅れて撮影禁止だが、友人の撮った画像をお借りした。

何だか藝大美術館の館内みたいだった。


筆者が一番近い存在のポスターシリーズ。自分の中では「これが横尾忠則だ!」

人がやらない試みにチャレンジする、目立ちたがり屋の権化?

初めて観たが心が洗われるようで意外に面白かった。


随分前から取りつかれたようにチャレンジされている二股路シリーズ。


特に団塊世代はそれぞれ育ってきたどこかの年代で彼に接してきたのではないだろうか?

横尾さんはBeatlesはじめカルロス・サンタナなどとも仕事をし、音楽ジャンルも広い。