2021年7月12日月曜日

団塊世代は開催直前の2020TOKYOオリンピック現場を徘徊してみた。The baby boomers wandered around the 2020 TOKYO Olympics just before the event.

  毎週末は土~日か日~月で北関東の研究所へ泊まり込みで各種実験に同行参加している。その行きかえりに上野の不忍池の定点観察をしたり、都心の写真展その他めぼしい催事に顔を出している。為政者たちが言う「不用・不急の外出」ではないことは明らかだが、そもそも「不要・不急」とはだれが決めるのだ?行動する本人だろう?

 何人たりとも赤の他人へ「お前のは不要・不急だろ?」とは絶対に言ってはいけない。その基準は本人にしか判らないはずだもの。だからそういう呼びかけは意味が無いと思っている。

 梅雨の合間に少しでも晴れ間が有れば、目的を決めて都心を徘徊する事にしている。今回終末は今日から第4次緊急事態宣言期間に入るので、また色々公共施設が閉館に成るだろうと気に成っていた写真展を観て、ついでの開会式まで2週間に迫った2020TOKYO無観客オリンピック(もし開催されればの話だが)のメイン会場、東京国立競技場の準備状況などを観察する徘徊コースを踏破する事にしてみた。

 ネットの天気予報では昼の12時以降雨マークが出ていたので、早めに空を眺めながら行動に入ることにした。

 写真展その他の紹介はまたの機会にして、今日は踏破した途中のスナップと、緊急事態宣言前日の休日の人出をレポートしてみたい。

スタート地点は六本木の富士フィルムスクエア。二つの写真展を見学。

近所の美術館の案内ボード。

青山一丁目の交番横地下鉄出入口。

青山一丁目から信濃町駅へ向かう外苑東通りの佇まい。

 一歩、外苑の公園ゾーンへ入ると組織委員会、あるいは東京都の職員がゾロゾロ・・。制限エリアの信号はすべてカバーを掛けられていた。

マニュアルを見ながら現場確認だろう。広告代理店時代何度も経験した風景。

 スタッフだろうか座り込んでマニュアルだかポジションで台本を真剣に読み込んでいた。基本的には筆者が現役時代幾度も経験した国体だの全国育樹祭だの地方開催の国家規模イベントと何ら変わらない。一体あの何兆何億という予算は何に使われているのであろう?

まだ工事車両の為に開いている各ゲート。係員は不在。

昨年11月21日の下の画像と同じ場所、当時はまだ近所の人たちが自由に出入りしていた。

 此処も本来は現状進入禁止のゲートだが、保安員は一人も居ない。実はこの段階でハード施設に悪い奴等が危険な妨害仕掛けをしようと思えばできるのだ。CDDカメラ(=監視カメラ)に電波遮断装置を付けてみたり、無線傍受装置を付けてみたり、AIテロが当たり前になった現在爆弾などの次元の低い危険物だけが「脅威」では無いのだ。

 勿論セキュリティチェックは本番数日前にプロが行うのだが、無観客開催が決まった今、開会式に天皇皇后両陛下がご臨席に成るか否かは未定。筆者はリモートで開会宣言をされる方がふさわしいと思うが、事は流動的だ。

ボランティアと思われる高齢者の集団がIDカードをぶら下げ引率されて徘徊中。

メインスタジアムに近いゲートはさすがに保安員が仁王立ち、横で電気工事の真っ最中。

徘徊爺は何とか目を盗んで入り込み誰も居ないメインスタジアムを撮影。

 千駄ヶ谷駅前の佇まい。一応メインスタジアムへの最短駅ではあったが、無観客に成って装飾だけが寂しかった。

新宿駅東口に到着してそのあまりの人出に驚かされた。

 メディア・マスコミは何かと渋谷のスクランブル交差点を映して人出を報道するが、密度や実数は新宿の方がはるかに多い気がする。

 特に歌舞伎町への最短距離ルートは毎回こんな感じだ。これを観て事実上今日からの「第4次緊急事態宣言」は意味をなさないだろうと思った。
 国民にさんざん自粛を要請し続ける一方で、IOC・電通などの興行屋が世界のトップアスリートのパフォーマンスを高額なチケットを売って観せて金を稼ぐ「オリンピック・サーカス」を優遇し、強行する為政者たちへの無言の抗議だろうとみている。

 今回2020TOKYOを誘致した段階で試算計上された「開催による経済効果」は無観客開催で泡と消えたわけで、観光業、物販業含めてマーケティング的意味はゼロ!

 後に残るは担当者間の責任のなすり合い、赤字のなすり合い、恨みと怨念だけが長く残りそうだ。
 一国民としてはもう関わりたくないし、誰がメダルを獲ろうが全然興味ない。放送も観ないしその日のまとめをニュースで確認するだけだろうと思う。そういう人たちは多いのではないだろうか?かってのモスクワオリンピックのように・・・。